春に向けて
こんにちは。
春一番が暴力的な風速で吹き荒れ、記録的に暖かい日があったと思えば、冬の気温に戻ったりと、お天気ニュースが騒がしいここ最近でした。
みなさん、いかがおすごしですか?
気温差や花粉症などから体調をくずしやすい季節、お大事にされて下さいね。
私たちは・・・急に暖かくなった先日、その暖かさに頭がついて行けずに・・・何を着て外出すればいいか分からなくなり、手袋をカバンに忍ばせて持ち歩いてしまいました。
もちろん出番はなかったのですが。
「明日からは寒さが戻るらしいから、緩まないでね~」と、体に言い聞かせていましたよ。
大騒ぎだったバレンタインも終わり、暖かくなったり寒く戻ったりをしながら、少しずつ春に近づいています。
さて、田んぼはといえば・・・
畦の整備と、二番おこし(田を耕すこと)に精が出る毎日。
かなり遠方にもお預かりした田んぼがあるので、スタッフが朝から夕方までトラクターで出ずっぱりで作業をしています。
風は強いのですが、その分雲も払われて、陽射しが降り注いで、風除けの部屋で囲われているトラクターでは意外と暖か。
そんなぽかぽか陽気の中、のんびりトラクターをただ走らせると田起こしになるかといえば・・・
そうではないのです!
田おこしは一番~三番までやれるとベスト、それぞれに目的があります。
◯一番おこし(荒おこし)
・・・秋口、収穫が終わり田んぼが乾いてから始める作業で、
☆中干しで固まった田んぼを柔らかく崩すこと
☆酸素を土の中に行き渡らすこと
☆ワラなどの有機物の分解を促すこと
☆抑草効果をねらう(草の種や球根を冬の寒気、乾燥にさらす、または土中に埋める)
を目的に、今年は大きめの土の塊を上下を反転させるイメージで耕しました。(反転耕起といいます。)
◯二番おこし
・・・一番おこしの大きな塊を崩すイメージで、
☆土の中が団粒構造になるようにする(下が大きな塊、上になるにしたがって細かな粒子になるような構造)
☆均平、平らをとる
を目的にします。
私たちは、現在この段階をひたすら作業中!
写真は二番おこしが終わった田んぼの土。塊が細かくなっています。
◯三番おこし
・・・二番と同じ目的ですが、三番まで丁寧にやれるとベスト!
田んぼに水を入れて代かきをする段階で、三番までやれていると違いが出てくるようで、
細かい土の粒子が田んぼの表面を覆うと、種が発芽できなかったりと、抑草効果が違ってくるようです。
ただトラクターでぽかぽか陽気の中のんびり作業をしている・・・ではありませんでしたね!
今年も春に向けて準備を、というと、どうしても受験生を思い出します。
日本の三学期制は、稲作の農作業ととてもリンクしているのです。
今は寒い中、春に跳ぶための力を蓄え、準備をする季節。
派手ではないけれど、この季節がないと跳べないのです。
新学期、新社会人、新年度・・・芽がでる春に向けて、準備を着々と顔晴ろうね!
網本朝香