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4人の稲作研修生ともども、よろしくお願いします!

カテゴリー: ブログ 共同研究農家 2017.04.21

サンクスアイの会員の皆さん、ご無沙汰しています。
すっかり季節は春本番!稲作農家にとっては田んぼシーズン突入! となりました!
忘れ去られていないでしょうか・・・ぐらいご無沙汰してしまったので、改めて名乗りますと、杉戸町の有機稲作農家・網本欣一の嫁の朝香です。

3月の幕張のコンベンションでは、お会いできて光栄でした。太鼓から始まり、会場がずっと熱気に包まれていましたね!
一年の節目となる佳き日、皆さんの晴れやかな姿が印象的でした!誠にお芽出とうございました!!

最後に会場で、フィリピンでお医者様をされているとの女性から、声をかけていただいたのですが、彼女のお国では、稲作を三期作(同じ稲を一年に3回収穫することで、暖かい南国ならではですね)をすることで土地が痩せて、農薬化学肥料に依存してしまっている現状と、彼女はお医者様なので、子供達のアトピーをとても危惧している、ということをお話ししてくださいました。

作物という名の植物が、本領発揮できるような農業・・・

植物の本来のリズムに、人間が合わせて農作業をするようになると、どんな環境にでも、植物自らが順応して、その土地にあった育ち方をするようになります。

稲葉先生提唱の有機成苗稲作が「本当の意味で確立する」とは、(例えば)埼玉でのやり方に固執することではありません。南国で、埼玉でのやり方に固執していると、もちろん上手くいきませんね。「その土地、その国、その環境において、稲が本来の力を発揮する方法を引き出す。」が、本当の意味の確立だと思っています。

そういう意味では、埼玉で稲作に従事してきた私達にとって、今回、コンベンションでも発表の場をいただきましたが、藤原社長に、関西・九州といった、埼玉以外の地域の稲作研修生の方々との出会いをいただいて、有機成苗稲作の研修をさせていただくのは、とてもチャレンジでもあります。

埼玉での稲作。
関西での稲作。
九州での稲作。

どれもきっと具体的な方法は違うでしょう。
でもその地域にあった方法を導き出す、「洞察力」・・・稲を感じる力、とでも申しましょうか、どんな土地、例えば南国であろうと、北国であろうと、稲が順応してたくましく育つことを応援できる、という、全ての礎になるであろう力を4人の研修生の皆さんと、探っていけたらと思います。

会員の皆さん、まずはこの一年、4人の研修生さんの応援をよろしくお願いします!
そして、日本のどの地域でも安定してできるようになることが、前出の、南国のお医者様のお国の農業事情の改善にお役に立てることに繋がっていくのでは・・・と思っています。
踏み出したこの1歩が、足元から波のように広がっていきますように!!

さてさて、ご無沙汰をしていた間の作業をぎゅぎゅっと濃縮公開!!
まずは冬の間の準備です。






モミには、昨年の稲が田んぼから吸収したシリカ(二酸化ケイ素とも呼ばれます)が多く含まれているそうで、田んぼに還すことで、田んぼからシリカを持ち出さずに済み、翌年も稲が丈夫に育つようになるそうですよ。

そして春先には種の準備が始まりました! 写真をうっかり撮っていないのですが、種籾(たねもみ)を塩水の浮力を使って選ぶ、塩水選からスタート!
浮く軽い種は、未成熟だったり、病気にかかっていたりで、種には不向きなので取り除き、重く沈む種は、成熟して健康で詰まった種、に取り分けます。
そして、重く沈んだ種をネットに集め、お湯で消毒をし、(温湯消毒(おんとうしょうどく)その後、芽が出るまでゆっくり冷水に漬けます。(浸種(しんしゅ)




上は、浸種の写真ですね。
いま、網本欣一の有機の種もみはこの段階です。

一方、田んぼでは、春先から、苗床(なえどこ)と言って、苗箱を並べて、苗を育てる場所の準備をしました。



畦で田んぼの一角を区切って、その中に水を入れ・・・(ちなみに、これは水道水なんです・・・杉戸ではこの時期まだ農業用水のパイプラインが開栓になっておらず・・・毎年この時期は水道代がオソロシイ!)



トラクターで平らにならして・・・乾かします!




乾くと、高低差を削ったり調整をして完成! ここに、これから仕込む苗箱を並べていきます!
春の有機成苗稲作の作業をダイジェストでご紹介しましたが、一般的な慣行栽培では、これら塩水選や温湯消毒の作業はせず、薬剤で消毒して、未熟種だろうとすべての種を使用することが多いですし、浸種も、冷水ではなくお湯につけて、早く芽を出させることがほとんどです。

また、育苗でも、露地ではなく、ハウスの中で温度をかけて早く背丈を伸ばすので、組織の弱い苗となり、薬剤がセットになってくる稲作技術体系が日本だけでなく世界で一般的になっている、と言えるでしょう。
前述の南国のお医者様の国でも恐らくそうでしょうか。
何が問題か、ですが、私は、有機稲作は、知恵さえあればできるんだ、という情報が不足していることが一番目の問題だと思っています。

稲葉先生提唱の有機成苗稲作は、稲に寄り添って稲が何をしてほしいかを農作業の軸とされていて、成苗まで育った稲は、丈夫でそれはたくましい苗に育ちます。
その姿をちゃんと見ていただければ、今、広く一般的に普及している稲作だけが全てではない、ということが分かっていただけると思います。

その次に問題になってくるのは、やはり手間でしょうか。
有機稲作には、今回ご紹介した作業だけでも、慣行栽培にはかからない手間がかかっていますし、手間がかかっているということは、それだけの手間をかけようと思う「情熱」がかかっている、手間を支える意欲と情熱が必要不可欠なのかもしれません。

今回、名乗りを上げてくれた稲作研修生の4名はまさに、情報を知るというご縁があって、さらに意欲と情熱がある方達というわけですね!
かくして、研修生4名の方は、有機成苗稲作の世界に足を突っ込まれました。(笑)
研修はすでに始まっていて、毎日のようにグループラインで意欲的に質問が飛び交っていますよ。

これからも、稲作に携わる人々、もちろんお米を食べて下さる消費者の方々にも、様々な方法が選択できるようになると、もっと有機の間口も広がるのでは、と思います。
有機稲作の面積が広がるということは、より健康な土地が増えるいうことにつながります。

それは稲作農家や農業関係者だけでなく、地球上に住まわせてもらっているすべての人の目指すべきところだと思うと、ファーミングリテラシー協会での、サンクスアイの会員の皆さんも応援して下さる、生産者と消費者が一体となったこの取り組みが、有機農業界の新たな風、新たな一歩になり得るのでは、と思うのです。

藤原社長は、少々の失敗は人間ですから仕方がないこと、思い切ってチャレンジしてくださいね、と言ってくださいました。失敗も成功も糧にできるような、充実した研究結果を皆さんにご報告できるように、研修生ともども、一年一緒に挑戦していきますので、再度になりますが、何卒よろしくお願い申し上げます!!

さあ、どんどん暖かく、むしろ暑く?感じる、新緑の日々が始まりました。
皆さん、初夏の陽気を存分に楽しまれて、素敵なゴールデンウィークをお過ごしくださいね!!


網本朝香

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

ファーミングリテラシー協会主催 農育イベント「田植祭」 開催のご案内

カテゴリー: ブログ 共同研究農家 2017.04.18

いよいよ田植えの季節がやってきました!
今年もファーミングリテラシー協会理事である、埼玉県 網本欣一さんの農場で農育イベント「田植祭」を開催いたします。

ファーミングリテラシー協会では、志である「豊かさの先に食べられる喜びを」を実現するため、有機農法で育成された“愛産物”の栽培に取り組む農家さんを支援しています。
その愛産物である“愛感謝米”の稲を皆さまの手で、有機稲作によって作られた、健全で肥沃な田んぼに植えてみませんか?

さらに今年からは、もっと田んぼに触れあっていただくために、「泥んこ競技」を開催いたします。
大人も子どもも老若男女問わず、ご参加いただける種目を用意いたします。

一日を通し、ファーミングリテラシー協会の取り組みに触れていただけるイベントとなっております。
多くの方のご参加、心よりお待ちしています。


【概要】
開催日:2017年5月28日(日)
開催時間:10:00~15:30(予定)
開催場所:ファーミングリテラシー協会理事 網本さん農場
住所:〒345-0014 埼玉県北葛飾郡杉戸町大字才羽1288-2
当日のプログラム(予定):
09:30 集合(現地または東武動物公園駅東口)
   ※お申込み時に、集合場所をお知らせください。
10:00 オリエンテーション
10:30 田植え スタート
11:45 泥んこ競技 スタート
13:00 愛感謝米で美味しい昼食
14:00 網本さん、生き物調査 関口晋太郎先生の講演
14:30 抽選会
15:30 現地解散

【申し込みについて】
参加条件:サンクスアイ会員およびそのご家族
参加費:大人 5,000円、子ども(3歳以上)3,000円
申し込み方法:
ファックス:サンクスアイ会員専用ページ 資料ダウンロードにある専用申込書にてお申込みください
田植祭申込書はこちら
ウェブ:専用申込みサイトよりお申込みください。
田植祭申込みサイトはこちら

【注意事項】
*募集定員は80名となっております。先着順(WEB申込優先)で定員に達し次第終了となりますので、あらかじめご了承ください
*お申し込み後のキャンセル及び返金は行っておりません。ご了承ください。
*3歳未満のお子様の参加は無料ですが、食事などの準備はございません。各自にてご用意をお願いいたします。
*開催時間、プログラムはあくまでも予定となっております。進行状況によっては変更となる可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
*イベントは雨天決行となっておりますが、荒天の場合、開催を中止させていただく可能性がございます。
 その場合、サンクスアイFacebookにてご案内いたします。また、開催を中止した場合の参加費の返金については、中止決定後にご案内いたします。
*集合場所までの交通手段は、自己負担となります。お車でお越しの方は、駐車スペースが限られておりますので、乗り合わせでお願いいたします。

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

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サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

明けましておめでとうございます

カテゴリー: ブログ 共同研究農家 2017.01.10

明けましておめでとうございます。
旧年中は皆様にお世話になり、ありがとうございました。
今年もよろしくお願い申し上げます。
皆様の2017年が素晴らしい一年になりますように!!

お正月、いかがお過ごしでしたか?

毎年大みそかで、旧年が新年につながれてゆく。
大みそかの前と後では年が変わるわけで、空気感も変わる感じがして、なんともおごそかな感じがします。

毎年は実家に帰省するのですが、今年は長女が受験生だったりとバタバタしたので、13年ぶりに帰省せずに杉戸でお正月を迎えました。

その長女が、早起きをして、(いえ、暮れの歌合戦など、夜通しのテレビ番組からの・・・もはや遅寝の延長だったかもしれません・・・)
杉戸の初日の出を写真に収めてくれましたよ。

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見事な初日の出!

そして三が日も杉戸は見事な快晴で、埼玉から遥か遠くの富士山が、田んぼの向こうに薄青く見えて・・・本当に美しい日本晴れでした!

いつも杉戸から富士山を望むと、この私が立っている地点から、山梨なのか静岡なのか・・・

富士の麓まで、だーーーーーっと、視界が、世界が、つながっているんだ!と、当たり前のことなのですが、なんだか感動します。

地面で遠くとつながっていることを思うと、空は地球を1つに包むわけで、富士が浮かび上がる快晴の空は、いったいどこまで見えているのでしょうね。

そんなことを思いながら田んぼの脇の道を歩き、近所の産土様(うぶすなさま)に初詣で。
小さな小さな祠(ほこら)なのですが、近所の自治会の方々が榊を供えてお世話をして下さっています。

小さな娘もぺこりんこと頭を下げて柏手を打ってお詣り。
柔らかな陽ざしがあたりを包んで、のどかで穏やかな・・・

柔らかい2017年の明けでしたよ。

受験生を抱えるといっても、さすがに2日くらいはと、家族で久しぶりに遠出をしました!

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江ノ島からの富士山!


もちろん埼玉杉戸からより大きく見えますね!

夕陽に染まる波に、大きく浮かぶ富士山を見ると、日本人が心のシンボルにしていることが無条件にわかります。


初日の出に富士山と、おめでたい続き。

さあ、今年も顔晴るぞーーーー!!

今年も美味しいピカピカのお米を皆さんにお届けできるように、

そして生きもの豊かな田んぼを守るだけでなく増やすこと、
稲が本来の力を発揮できる稲作を広げて行くように精進していきますので、

2017年もよろしくお願いします!
今年も皆さんが幸せいっぱいの毎日をすごされますように!お祈り申し上げます!

網本朝香

サンクスアイ株式会社
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一年お世話になりました!佳い年をお迎えください!

カテゴリー: ブログ 共同研究農家 2016.12.29

早いもので、もう2016年もあと数日となりました。

皆さん、師走をいかがおすごしですか??

埼玉県杉戸町の師走は、クリスマスごろまで、11月の寒さがウソのような・・・暖かい日が続いていましたよ。

山のように積みあがっているモミガラを田んぼに戻したり、冬場は田んぼの整備をするのですが、作業が続くと、スタッフのおじちゃんも袖まくりをしたりして、暖かくてすごしやすい日が続いていました。

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12月は暖かかったのですが、11月末には、まさかの??天気予報大当たりで、関東以北は、あれよあれよと降り積もりましたね!

ここは雪国かと見間違えるほどでした。
サンクスアイの皆さんが田んぼイベントに来て下さった田んぼも、一面モノトーンでしたよ!

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翌朝、雪が蒸発して霧が出ました!霧に朝日がこもって、景色が霞んでいましたよ!

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その後、雪は解けましたが、12月早々から水溜りに氷が張る寒さ。

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なんと美しい模様なのでしょう・・・!
溶けたら二度と同じ模様はできない芸術が、田んぼのあちこちに出現していました。

そしてクリスマス前には季節外れの暖かさ。

1ヶ月以上早い積雪、低温、そして暖かさ、今年の冬は波乱万丈か、と思ったものです。

暮れを迎えて、ようやく、「平年並み」に落ち着いています。
平年並み・・・「平年並み」って・・・何でしょうね。

近年は、夏冬が長くて、春秋が短い季節の運びや、異常気象と言われることだとか、台風が何個も同時発生して北海道にまで上陸したり、何十年ぶりの11月積雪、というような、いわゆる大荒れの年が続きます。

ですが、その不安定さがスタンダードになってくれば、「平年」のばらつきが大きくて、平均すること自体に意味がなくなる、平年並みという言葉も揺らいできます。


そして、我々農家は、お天氣仕事。

「お天氣」という言葉を、しげしげと見ていて「!」と思ったのですが・・・

「天の氣」なのですね!
人間の氣以上の、地球規模、天のスケール、ということでしょうか。

人間としては、それはそれは逆らえないですね。

することと言えば、天の氣に寄せていくことと、あとは天に祈る、お願いをするしかないのかもしれません。

いわゆる平年並みだと稲作もやりやすく、もちろんほっとしますが、

人事尽くして天命を待つ、ならぬ、人事尽くして天の氣を待つ、農家の仕事はそんな事なのかもしれません。

この2016年、異常気象と言われながらも、雨がふって、お日様が照って、風がそよいで、田んぼに水がたたえられました。

また一年、稲作ができたこと、田んぼの実りをお届けできたこと、有り難いことで感謝です。

みなさんの2016年はいかがでしたか?
私事ですが、嬉しかったこと、悲しかったこと、怒ったこと、楽しかったこと、、、沢山の出来事がありました。

沢山の経験ができて、色んな氣持ちを味わうことができたのは、この世に私1人ではないからです。

このブログを通してや、愛感謝米のイベントなどを通して、
サンクスアイの皆さんとも出会えました!


多くの方々と出会えて、交流することができて、色んな氣持ちがでてきて・・・
私から見えている1人じゃない世界は、今年も色彩豊かで、本当に幸せな一年でした!

一年お世話になりました!
心から感謝申し上げます。

皆さんの2017年が、益々素敵な実りある一年となりますように!
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

佳い年をお迎え下さい!

網本朝香

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サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

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収穫ダイジェスト!

カテゴリー: ブログ 共同研究農家 2016.11.18

サンクスアイの会員の皆さん、大変お久しぶりです!
ブログを書くことままならぬ、怒涛のドトウのどとうの収穫の秋でした。

秋を通り越して・・・暮れの餅つきの声が聞こえてくる11月となってしまいました。
お元気で、そしてお変わりありませんか?

愛感謝米が収穫された田んぼは、収穫後ひと息ついて、穏やかに横たわっている感じがします!稲孫(ひつじ)といって、稲の切り株から、ひこばえである葉っぱや穂まで出て(中身は詰まっていないようです・・・)以外と緑が多く見えますね。

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この一年、埼玉の田んぼのイベントにお越し下さった方々、遠方はるばる、誠にありがとうございました!!
あまりに空いてしまったので、収穫の秋からの出来事をダイジェストでお届けします。


稲作農家にとっては、なんとなく習慣になっているのですが、9月10月の収穫が終わって、11月が振り返りの月。
こんなことあった!と、一緒に振りかえっていただければ幸いです。

さてさて、
今年の秋も、昨年や一昨年と同じく、雨がちな晩夏からの初秋入りでしたね。

9月の中頃から稲刈りをしたくとも出来ないような長雨続きに、洗濯物の山と、収穫間近なのに乾かない田んぼの地面を眺めながら・・・ため息もでるわ・・・の秋の入りでした。

まず、稲作農家の雨がちな秋、何が困るかというと・・・

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刈ることをいったん止めて、コンバイン上で、なにやら欣一社長が難しい顔をしていますが・・・


そう、雨にぬれているので、コンバインの中でモミが流れずに、詰まったりするのです。
それをほうきなど使って、詰まらないように突っついて先へ送っている状態です。

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脱穀して、モミになって出てきました!

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やはりモミがぬれた色をしていますね。
このまま自然乾燥にしてしまうとカビが生えてしまうので、乾燥機にかけるのですが、そこでもちょうどいい水分率にするまでに通常よりかなり灯油が必要になってしまいます。
晴天続きの条件のいい年などは、そのままか、ほぼ灯油を使わないで行けたりしますので、これもなかなか難しい顔になるわけです。


そして・・・秋の長雨が困ることは、まずは行事ですね!
10月初旬は、運動会が開催されるかどうかの連絡を待ちながら、お弁当を作るかどうか・・・唐揚げを揚げるべきか・・・
時計とのにらめっこ。

そして!!

この秋は、サンクスアイさんの初めての稲刈り祭りにもかかわらず、前日まで雨マーク・・・

小雨決行とご案内していたとはいえ、できれば、やはり雨は止んでほしい!!
止んだ中で、稲刈りの感触を楽しんでいただきたい!

そんな思いで始まったイベント当日の朝。

小雨・・・。

細かく雨がしぶいていましたが、皆さん元氣に集まって下さって、その笑顔にほっとしましたよ!
お越し下さった皆様、雨の中、遠方はるばる、ありがとうございました!

そして・・・

さすが藤原社長のオーラと!
皆さんの日頃の行いと!
そして、私達スタッフの祈りも届いたかな・・・

天からお天道様が見てて下さったのでしょうか、

まさかの稲刈りの時間だけ、小雨も小休止、ほとんど降っていない状態で稲刈りを終えることができましたね!

無事に稲刈りを終えた頃には、今度は大粒の雨が地面を叩いていましたから、本当に有難いなぁと感動しましたよ!
こういうことを天の采配とか、昔から表現してきたのでしょうね。

刈りたての新米はいかがでしたでしょうか。


そして、そして、ご飯の後は、驚きのくじ引き大会がありましたね!
朝に受付でお渡しした番号の紙をお手元に用意していただいて、スタート!

藤原社長が、13番ひきます!当たりますからね!と高らかに宣言されて、
最初に引いたクジは、引っかかっていて、二枚重なって引いてしまいました。
その時点で、藤原社長は二枚だし・・・と迷われた、とのことでしたが、せっかく引いたので、と開けられたクジの紙には

確か、31番?30番?
13に似た番号だったんですよね。
そして、番号を呼んでもいらっしゃらない。

いらっしゃらないですかー??

10.9.8.7・・・6のカウントダウンが響き渡る中、目の端に人影が!

トイレ?に行ってらっしゃった方が帰ってこられるところに、もしかして?と声をかけると、その方が最初の当選者でしたね!
危なーい、間に合ったー、もう少しでいらっしゃらないから無効になるところでしたよ〜、なんて話をしながら、
最初に2枚引いていたので、もう一枚のクジを開くと・・・


そこに13の番号が!!!


これには私も驚きました。
さすが持ってらっしゃるなぁ!と。

というか、持ってらっしゃらなければ、ここまで大きなことをされてないでしょうし、そういう不思議なことをされるからこその社長さまなんでしょうね!その後も、畳み掛けるように、3に関係ある番号の方が当選して、どんだけやねんと、最後は笑って終わりました。

最初の段階で、二枚引いたので、箱に戻すかどうしようか、となったこと。
席を立たれていた方が、カウントダウンに遅れて間に合ってなければ、13を含む二枚ともが箱に戻されたかもしれないこと。

数々の試練(笑)を乗り越えて、社長の宣言通りに13番の方が、プレゼントのお酒を受け取られた時には、こんなこともあるもんだなぁと感動しました。

と、思い出して熱くなってしまいましたが笑
(本当にすごかったんですよ・・・)

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皆さんが手で刈って下さった稲は、しばらく袈裟懸け(けさがけ)に干して・・・

長雨が少しきれた日に、近所の農業高校の研修生たちが手伝ってくれて(端っこに水色ジャージが写ってますね!)
コンバインで脱穀(だっこく=稲からモミを外す作業)されました。

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もちろん皆さんがお越し下さった後日の9月の末、手刈りの残りの稲もコンバインで刈られて、イベントの田んぼは無事収穫終了!

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写真がピンボケで申し訳ないのですが、空中の黒い点??は、赤トンボなのです!
コンバインに驚いて無数の赤とんぼが飛び回っていました!

赤とんぼも、突然すみかが丸裸になって、さぞかし驚いたことでしょうが、

めっきり冷え込んできた11月になっても、文頭にもご紹介した、稲孫(ひつじ)・・・稲の切り株から再び生えている、葉や穂の上をまだ飛びまわっていて、穏やかな・・・晩秋ならではの、ぽかぽか陽射しの景色に、羽がキラキラとチカチカと反射していますよ。

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今年は、この天候不順にもかかわらず、皆さんが植えて下さった、南の手植え田んぼは、過去最高の収量となりました。

スタッフも途中で草刈りに入ってくれましたし、欣一社長も、夏の暑い中、米ぬか発酵肥料の追肥をがんばっていましたし、
何より、みなさんがお米に届けて下さる応援の気持ちが稲に届いて、健やかに育ったのでしょう!

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稲刈りイベントで、藤原社長音頭でサンクスアイの皆さんが下さった、いただきます、ごちそうさまは、本当に稲をお世話させていただいている者として有難く、嬉しい気持ちでいっぱいでした!

皆さんが下さった気持ちは土にも届いて、田んぼが、一仕事終えた満足の微笑みを浮かべているように思えてなりません!

食卓に上る、食べ物すべては、たくさんの、たくさんの、森羅万象からの人間への、そして生産から流通、販売にたずさわってくれた、多くの人からのプレゼント。

そう思いを馳せると、私達は、本当に沢山の・・・恵みと、思い・・・に、支えられて生かされていますね!

忘れてはいけません!

何より、食べ物という恵みを目の前にして、食べて消化して吸収して美味しかった!と思える、みなさんご自身の体、そして心があるからこそ、この話がスタートして帰結します。

森羅万象と、世界中の人々と、何より皆さんご自身が、恵みを介してつながることが食事。

ぜひ、おひとりの方も、ご家族の方も、秋から冬にかけて、天高く馬肥ゆる秋!
恵のシーズンをお楽しみくださいね!


追伸・ようやく11月に入って最後の稲刈が終わりましたので、
参加記念のお米の発送準備にとりかかります。

イベントにご参加下さった方々、大変お待たせしてすみませんが、あとしばらくお待ちください。


網本朝香

サンクスアイ株式会社
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