食の本質と生命エネルギーの高い農産物
農産物の評価は、まだまだ見た目だけで判断されることが主流のようです。
店頭に並ぶ野菜は、サイズや色、形が整えられて、綺麗にラッピングされています。

季節を問わず、日本全国、世界中から色んな種類の野菜が美しく飾られていますね。
一般消費者は、この農産物が、あたかも工業製品のように、画一化され、安定供給で生産されているように思っていますよね。
現状は、決して、そう甘くはありません。
天候に振り回され、畑で泥まみれになりながら、寝る時間も削り、選別されているのです。
現在の流通は、経済効率が最優先されており、売れる野菜が一番重要なのです。
「旬」に関係なく、見た目の美しい野菜を作り続けるために、農薬や化学肥料に頼るという方法が、農業技術の進歩であると錯覚し、「食」の本質から、かけ離れてしまったように思われます。
色や形、大きさを整えるために使用されている化学物質や化学的処置をみると、本当に私たちが食べたいと願っているものではないことに気づくでしょう!!
少々見た目が悪く、虫に食われていても、それが肥沃な母なる大地が育てた、安心、安全、余分なものが一切入っていない農産物を食することが、最高の幸せであること!
この「食の原点」に帰る時代を作っていかなければ、この先、益々大変なことになるでしょう!!
私たちの体は、何から出来ているのか?
水、大地のエネルギー、栄養素、ミネラルです。
人間が作った人工的、化学的なものからは、一切できていないのです!
微生物、ミミズ、昆虫、小動物などの生き物が、豊かに育む「土」によって、生命エネルギーが溢れる野菜が育ち、それらのエネルギーの高い野菜を食することによって、我々の生命は煌めき、元気に生かされるのです。
農業と農産物のあり方を、私たち一般消費者と農家の方々と一体となって、「生産」、「流通」、「消費」のサイクルを、真剣に取り組んでいくことが、日本そのものを元気にしてゆくことだと心から思います。