BLOG

ブログ

第二回お米のシンポジウム開催レポート

カテゴリー: ブログ 共同研究農家 農業について 2018.04.04

2017年12月13日(水)、第二回お米シンポジウムを開催いたしました。
開催の模様をあますところなくレポートいたします。


場所は、パティア東京ベイサイド店
開始時間のずいぶん前から、参加予定の皆さまが全員集合するあたり、本日のシンポジウムへの意気込みが垣間見えておりました。


今回は、一般の会員の皆さまに農育の実際の取り込みの内容や結果報告などを、ファーミングリテラシー協会 理事の網本さんによる講演会を中心に行いました。


現在、日本の農業は農薬や化学肥料を使用することで作業効率と収穫高を上げるV字慣行稲作が主流となっています。しかし、収穫高が頭打ちとなり、食の安全性が不安視され、田んぼでは、農薬に強い生物だけが生き残るという生態系の変化が起こっています。こうした中で、安全で地球環境にもやさしい有機稲作が注目を集めています。農薬や化学肥料を使わずに、稲の生命力を重視した農業を行うことで、稲は毎年の気候に合わせて自らの力で生育し、最もおいしいお米を届けてくれます。また、雑草に負けない生命力を持ち、農家さまの負担を軽減します。網本さんが中心となって取り組む稲作では、V字慣行稲作以上の収穫高を見込むことができるというデータも出ています。今後、共同研究農家さまが増えることで、取得できるデータ量も増えていきます。ファーミングリテラシー協会が日本の農業に変革を起こす日も遠くはありません。

さらに第1回お米のシンポジウムで選抜され、今年一年間無農薬のお米作りに取り組まれた4名の共同研究農家様のそれぞれのエリアにおける栽培の様子をお話しいただきました。


4名のうち、当日出席いただいた三重県の横井さん、佐賀県の北川さん、長崎県の辻川さんより1年間の取り組みについてお話いただき、雑草・ジャンボタニシとの戦いなどを経て、初めての有機稲作に取り組んだ皆さまのお顔は晴れ晴れとしていました。

また、藤原社長からのテーマである、「参加されるみなさんが、ワクワクされるような、来て良かったと思える楽しいシンポジウムにする」に倣い、網本さんをはじめ、4名の共同研究農家様がつくられたファーミングリテラシー農法により栽培されたお米を試食していただく企画をいたしました。

それぞれのお米を五つの一口サイズのおにぎりにして、ひとつひとつに農家さんの顔写真と名前が描かれた小さな旗を立て、1つのプレートにのせお子さまランチ風のセットが完成です。
皆さん思わず、童心に帰る感じで、会場中に笑顔が溢れていました!
ご参加の皆さまに喜んでいただきたい一心で準備をした、スタッフの努力が報われた瞬間でもありました。


おにぎりセットに加え、日本料理とイタリアンのシェフ経験をもつ、サンクスアイ スタッフ下山による料理も、会場に設備されたキッチンで、料理の鉄人がごとく、お味噌汁、豆腐料理や、お漬けもの、そして、お口直しにイチゴと甘酒のスムージーなどを素早くつくりあげ、バラエティーあふれたメニューにも舌鼓を打っていただきました。
また、網本さんの奥様である朝香さんのお料理も好評で、参加者からレシピのご要望がありましたので、ここに公開させていただきます。

当日のレシピはこちら

参加者の皆さまのアンケートに、ファーミングリテラシー協会の今後の励みになるようなコメントを沢山いただくこともできましたので、ここにいくつかご紹介させていただきます。

・有機農法の大変さは耳にしていたが、ほんとうに大変だと感じました。
が、それを楽しそうに取り組んでいる皆さんに感動した。この活動に少しでも参加できたことに感謝。

・藤原社長の志が形になっている「農育」をこのように体験することができて本当に良かった。この経験を自信にして多くの方へ伝えて行きたいと思った。

・農家さんの直接の声が聞けたのもとても貴重な体験でした。
稲をどのようにすれば、農薬がなく育つのか。虫や藻がどのように関係しているのか。が興味深かった。

・お米をこんなに味わって食べたことがありませんでした。
作り手のお話を聞き、顔をみながらいただき感慨深かったです。


こうした農育イベントを通じて、農業への関心を深めていただき、会員の皆さまから、周りの方々に日本の農業を美しく守ってゆく活動を、さらに推し進めて行かねばならないと、改めて実感することのできるイベントとなりました。

参加してくださいました皆さま、当日は寒い中ご足労いただきありがとうございました!
また、今回参加できなかった皆さまも、次回は、ぜひともご参加いただけるようお待ちしております!

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

第1回 サンクスアイランド埼玉 収穫祭開催しました!

カテゴリー: ブログ 共同研究農家 農業について 2016.09.19

2016年9月19日(日)サンクスアイランド埼玉にて第1回収穫祭を開催いたしました。

朝からあいにくの雨模様でしたが、みんなの想いが通じたのか集合時間が近づくにつれ雨脚は弱まり、なんとか稲刈りを行える天気まで回復しました。

共同研究農家の網本さんご夫婦から稲刈りの注意点の説明後、早速みんなで植えた田んぼまで移動です。
IMG_2810

IMG_2821

改めて網本さんから説明をいただき収穫開始です。
降り続いていた雨の影響で土はぬかるみ、みなさん足を取られながらも着々と収穫は進んでいきます。

IMG_2829

IMG_2831

IMG_2849

IMG_2852

IMG_2833

藤原も挑戦
IMG_2855

IMG_2863

通常の稲は1穂に100粒くらいしか実らないのですが、なんとここの稲はその1.5倍の150粒!!どうりで見た目以上にズッシリしている訳です。
IMG_2848

IMG_2912

合間合間で記念撮影を織り交ぜながら、順調に刈り取られていく稲たち。
IMG_2873

IMG_2871

IMG_2887

泥だらけになりながら、次は刈った稲を縛って干す工程へ
IMG_2884

IMG_2892

IMG_2899

IMG_2906

IMG_2914

IMG_2915

IMG_2886

IMG_2907

干し終わったら、最後にみんなで1枚。
IMG_2911

こんな特別ゲストも登場です(笑)
IMG_2922

収穫が終わったら、お待ちかねのお昼ご飯の時間です♪
IMG_2937

IMG_2927

IMG_2926

IMG_2925

IMG_2955

IMG_2944

IMG_2951

IMG_2953

お腹も満たされたことろで、収穫祭最後のプログラム 網本さんの夫婦漫才ならぬご夫婦で農育に取り組む想いを語っていただきました。
IMG_3007

IMG_3002

収穫祭もこれで終わりかとおもいきや、サプライズ抽選会を開催!
当選者には、網本さんが作られたお酒がプレゼントされました。
IMG_3012

IMG_3025

IMG_3023

IMG_3022

IMG_3020

惜しくも当たらなかった皆さまにも、愛感謝米のお土産が。
IMG_3039

網本さんのお言葉を借りると、“無農薬でのお米の栽培は不可能と言われている中、我々ができるということを実証したい。” サンクスアイも同じ志の元、「豊かさの先に、食べられる喜びを」世界中の未来の子供たちにも実感してもらえるよう、これからもサンクスアイは農家の皆さまを支援して参ります。

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

いよいよ冬です

カテゴリー: 共同研究農家 農業について 2014.12.05

こんにちは。寒くなりましたね!

 

愛感謝米の田んぼがある埼玉県でも、いよいよ冬となりました。

 

うちの田んぼも、11月は緑だった蘖(ひこばえ)が寒さにあたって茶色く枯れてきました。

 

 

AI20141205.jpg

 

 

畦の野草も、種をつけて枯れたりと、

これからどんどん田んぼは茶色くなっていきます。

 

そう、しばらく・・・

早春、枯れ草の下から小さな緑の新芽をだすまで・・・は、

写真を撮っても撮っても、変わらず茶色いという日々が続きます。

 

うーん。

 

ということで、冬の間は、生きものや雑草特集をしていこうと思います。

 

 

AI2014120502.jpg

 

 

畦のコセンダン草の種です。

 

元々、北アメリカからやってきた外来種だそうで、明治時代に確認されたとか。

時を経て、平地の空き地や畦など、日本全国に増えたようです。

 

 

増えた理由は、この種の先の「フック」!

 

 

Ai2014120503.jpg

 

 

とにかく引っかかるのです!

 

服に!猫に!靴下に!

 

自転車で、車を避けようと畦際を走ろうものなら、

靴下にいっぱい種がくっついちゃった、なんて事があります。

 

もちろん洗濯機では落ちないので、手でぶちぶちと落とす羽目になるのですが、

 

 

賢いのは、夏の間は背丈は、30センチに届くかどうかなのですが、

秋、花をつけ種になりだすと、くっつくぞと言わんばかりに、茎がぐんぐん伸びるのです!

 

最初は出る杭(くい)頭を打たれないよう、平均的な背丈に抑えて、草刈に逢わないように身を潜め、

種をつけると遠方に広げようと背丈を伸ばす・・・。

 

そうして、動いている人間や動物に、ばっちりフック!

 

引っ付かれた私や動物などが嫌がりそうな、「ちょっとチクチク感」満載で、

 

しかも、しばらぁくしてから気づく程度のチクチク感、

気づいた「ちょっと離れた先」で、猫にいにゃ~んと種を落とすよう毛繕いをさせたりして、

 

無事、落とされた先で子孫繁栄を成し遂げるわけです。

 

種の構造からして、フックは移動に徹し、種部分に影響がないような形になっていたりと、

 

生きる事、子孫を残す事へのすごい執念を感じます。

 

 

この執念は、他の植物にも往々にして見られ、

タンポポも、花が終わり種になると、風をつかまえようと、

急に茎が伸び、綿毛を風に乗せようとします。

 

また、移動手段の綿毛と、発芽の為の部分と、二部構造になっているのも似ています。

 

・・・いやいや、やっぱり綿毛とか可愛いもんじゃなく、

もっと凄まじい執念を私が感じるのは、やっぱり

 

フック!

 

だからですかね。

 

 

ちなみに、タンポポにしても、外来種の西洋タンポポの方が、

ザリガニだとアメリカザリガニの方が・・・と、

何にしても、外来種の方が、大型で種の数も多く、強い印象があります。

 

このコセンダン草も、日本の生態系が被害を受けかねないことから、

要注意外来生物に指定されているそうなので、

 

日本固有の草がすみかを失わないよう、

靴下に種がくっついた際は、チクチク感をガマンして、

自宅に帰ってからゴミ箱に捨てるようにしていますよ。

 

 

明治に船でアメリカ、ヨーロッパと視察に海を渡った岩倉使節団・・・

西洋は、人も、生きものも、全部強いとの印象を受けたとのことですが、

 

その頃に、靴下なのか足袋なのかにくっついてきただろう?コセンダン草、

100年を経て、やっぱり舶来ものは強かった!と証明されているのでしょうか。

 

 

網本朝香

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

蘖(ひこばえ)から

カテゴリー: 共同研究農家 農業について 2014.11.07

11月ですね!

 

朝晩は息が白く見える日もあって、ずいぶん冷え込んできたなぁと感じますが、

日中は汗ばむ陽気だったりで、寒暖の差が激しい埼玉です。

 

皆さんはいかがおすごしですか?

 

秋も深まり、茜色に包まれた田んぼは一仕事終えて、休んでいるかのように見えます。

 

 

20141107.jpg

 

 

が、土の中・・・微生物の世界では、

ワラや根っこなどの残渣(ざんさ)を分解したりと、まだまだ活発に動いています。

 

という理由は蘖(ひこばえ)!

 

難しい字ですね。

 

本来は木の切り株から生える新しい枝の事だそう。

切り株を親、新しい枝を孫(彦、ひこ)と見立てているのだとか。

稲の切り株から、もう一度生える稲にも使う言葉だそうです。

 

さて、この蘖が生えているという事から、

土の中の根っこや、その周りの微生物は、まだまだ活動をして動いているんだなぁと押し量れます。

 

寒さ到来が遅く、いつまでも暖かい年は、蘖はどんどん伸び、

田植え後かと見紛うほど青々として、穂までつける年もあります。

 

 

2014110702.jpg

 

 

写真は二年前、2012116日撮影。蘖伸びてますね!!

青々として、ぱっと見は初夏に見える程です。

中身はスカスカですが、短い穂まで出て、収穫できそうな勢いです。

 

対して下は今年2014116日の写真です。

 

 

2014110703.jpg

 

 

秋の田んぼだと一目でわかりますね。

 

 

蘖の様子から、今年は少なくとも一昨年よりは、寒さが若干早くにやってきたと言えるでしょうか。

 

 

これが、うちの田んぼだけの状況であれば、蘖を伸ばす体力も残っていない程、肥料分が足りなかったとも測れますが、

周りの田んぼも差ほど変わらず、どうやら気候の話のようです。

 

これから寒さが厳しくなると、葉や根っこも寒さに耐えられず、

また、微生物の活動も密やかになり、蘖はこれ以上伸びずに枯れていきます。

 

そうすると、本格的に寒さがやってきた・・・土の中まで冷えてきた、

田んぼも、農作業も、稲作人の気持ちも一休み一息、となります。

 

 

大袈裟ですが、季節をただ過ごすだけでなく、

少し注意して立ち止まってみると、自然が色んな事を現していることに気づかされます。

 

自然、地球の事に、より敏感な生きもの達の様子から、私達人間は知らされる事も多いはずです。

 

四季があり、美しい国土の国に生まれ育った、有り難い瞬間なのでしょうね!

 

 

これから紅葉の美しい晩秋、樹々の鮮やかな色合いに、春から夏、秋の日々が刻まれています。

忙しい中ですが、時には立ち止まって見たいものですね!

 

 

網本朝香

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

教わりました

カテゴリー: 共同研究農家 農業について 2014.10.24

こんにちは。

 

埼玉県では、このところずっと雨が降り、田んぼも洗濯物もなかなか乾かない毎日です。

 

皆さんはいかがおすごしですか?

 

稲刈りが終わると、お礼肥・・・一年のお礼を込めて肥料をまき、固まった田んぼを耕します。

長かった栽培期間が終わり、一息です。

 

・・・と言いたいところなのですが、この長雨で田んぼに入れず、お礼肥や耕すこともまだ先になりそうです。

 

 

AI20141024.jpg

 

 

さて先日、社長の欣一が、お米の袋詰めの行程での講習を受けに、栃木に行ってきました。

稲作の先生にも久しぶりにお会いしてきました。

私達に成苗稲作の体系を教えて下さった稲葉先生です。

数年ぶりになってしまったので、私も娘を連れて同行してきましたよ。

 

お元気に海外も飛び回ってらっしゃって、ご活躍何よりでした!

 

講習を受け終わって雑談の中で、

事務所の南側の田んぼに、今年は随分草が生えてしまったので、原因について質問したところ、

即答で、田植え直前の「代掻き」に問題があるのでは?とアドバイス下さいました。

 

 

代掻き・・・田んぼに水を入れ、トラクターで耕し泥を均(なら)す作業で、

慣行栽培では、田植えがしやすいように準備として、「田植え直前に一回」が通常ですが、

 

先生の成苗稲作の体系では、

泥を均すだけでなく、「草を抑える意味がある代掻きを田植え前に数回」との事なのです。

 

慣行栽培とは代掻きの目的も変わってくるので、そのやり方が特徴的なのですが、

 

どうやら私達の2、3回目の代掻きの仕方がまずいのでは、と教えて下さいました。

 

また、杉戸あたりの田んぼの特徴でもあるのですが、ねっとり粘土質な田んぼの場合、

 

土の中の酸素が少なくなりやすいので、稲の根っこが酸欠を起こさないよう、

耕し方や肥料にも工夫が必要だとのアドバイスも下さいました。

 

さすがは先生、即答でした。

 

研究に研究を重ねられ、

全国、または海外の津々浦々の田んぼをみてこられたこと、それだけでなく、

この原因があると、この結果になる・・・

理路整然と、稲と田んぼや草、生きものの関係が、

順序立てて、体系だって、先生の中にはあるのだろうなぁと、改めて感服!!

 

さぁ、教えて下さったので、後は情熱をもって実行するのみ、来年は抑草できるはず???

こうご期待!!ですね!

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

1 / 13123456789...

カテゴリー

月別記事一覧