私たちが普段食事をしているとき、「味覚」を感じていますね。
そもそも、私たち人間の感覚は、視覚・聴覚・触覚・味覚、嗅覚という5つの感覚で成り立っているとされています。その中で味覚の基本は、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の5味で、甘味・塩味・酸味・苦味は生まれもっています。
食材の”旬”を感じながらいただく食事は、まさに「至福の時」ですね!

また、味覚は味を脳に伝達するための非常に大切な役割を担っています。私たちは、この味覚によって、「味」を判断する訳ですが、美味しいという意味は、身体に必要なものを教えてくれています。
しかし、味覚はそれだけでなく、”食べて良いもの”と”食べてはいけないもの”との区別を教えてくれているものでもあるのです。私たちに味覚がなければ何でも美味しいと口にしてしまい、人間はすぐに病気になり、ひょっとすると死んでしまうかもしれません。
このように、味覚とは、単に「美味しい」「不味い」だけでなく、私たちの外界の脅威から守ってくれているものなのです。
しかし、ストレスや疲労が溜まると味覚は働かなくなり、自然と濃い味が好きになってしまいます。
また、外食や市販のお惣菜、お弁当などは、濃い味付けになっていますので、いつもこのような食事ばかり食べていると、ますます「濃い味」を求めてしまい、味覚が正常に働かなくなってしまいます。
さらに、亜鉛などのミネラルが不足しても、味覚は正常に働きません。

私たちの身体は、食べたもので出来ています。
健康になるのも、病気になるのも、食べ物が原因です。
“健康になる食べ物””病気になる食べもの”を「判断」してくれる大切な機能が「味覚」なのです。
「味覚」も立派な「食育」ですね!