先日、共同研究にご協力いただいている網本様のところで愛感謝米の種蒔をさせていただきました。
網本様の田んぼの周りは田んぼや畑が多く、春の雰囲気が漂っており、菜の花やタンポポ、ツクシが沢山自生しておりました。
この日は、少し風があり、曇りでしたが寒くもなく過ごしやすい気候でした。
種は、もみがらがついた状態で発芽をさせます。
苗にするための容器にこの種と土をいれるのですが、網本様は土にもこだわりっていらっしゃいます。
通常の土には界面活性剤が入っており、水を含みやすいので、網本様の所では水はけが良い鹿沼土を使用されているそうです。
鹿沼土は粒が大きく、畑などの土よりも軽く感じました。
その種と土を専用の容器「パレット」へ機会を使って入れていきます。
上にある大きな袋に沢山の鹿沼土が入っており、中央の赤い機械で土と種を入れていきます。
この際に、おからを発酵させて作った肥料を細かくし、合わせていきます。
おからからできているのですが、発酵しているので若干の臭いがあります。
パレットの準備と平行して行われていたのが、パレットに植えた種を苗にするための苗床作りです。
苗床とは、種から苗に育てるための場所で通常は、ハウスなどで苗になるまで育てることが一般的ですが、網本様はより自然に近い路地栽培で作られております。
ハウスなどでは、気温や湿度などが管理できるので、早く種蒔を行う事ができるのですが、露地栽培の場合は気温が上がるまで待たなければなりません。
今年は中々気温が上がらず、種蒔きも若干遅くなったそうです。
苗床は田んぼの上にビニールシートを張り、鹿沼土を引いて土台を作ります。
根切りネットを引いてから、先ほどのパレットを並べていきます。
並べた後に、更に平らになるように上から板で押えてから水をまきます。
パレットを苗床へ移動させている間に、今回の種蒔前に蒔かれた苗の水遣りを行わせていただきました。
うっすらと緑の芽が約5センチほど出ており、苗の状態になるまでにはもう少し時間がかかります。
種蒔から約5週間ほどで苗が出来るので、次回は5月下旬頃に田植えのお手伝いに参加させていただきます。