本日は、「苦味の健康効果」というテーマでお届けさせていただきます。
梅や桜の花も綻び始め、だんだんと暖かい日が多くなってまいりました。
冬から春に変わるこの時期に良く店頭に並ぶのが「山菜」ですね。
山菜の歴史は古く、約5千年前の縄文時代の古墳から山菜の種が発見されたり、江戸時代の天保の飢饉では山菜を栽培していた藩からは餓死者が出なかった事なども分かっております。
寒い冬は、体温を逃がさないため、たんぱく質や脂質の補給源になる食べ物を多く摂取し、体内に脂肪を蓄え、熱エネルギーを作り出すようになります。
しかし、気温が暖かくなる春先になると、新陳代謝が活発になり、肝臓の働きも活性化され、体内に溜め込んだ脂肪や老廃物を排出して春の体へと変化していきます。
冬の体から春の体へと、スムーズに移行させていくのに最適な食べ物が山菜です。
昔から「春には皿に苦みを盛れ」といわれています。
実はこの苦みにこそ、冬の体から春の体に変わるメカニズムをスムーズにする働きがあるのです。
冬眠から目覚めた熊が一番初めに口にするのは「ふきのとう」といわれているのも、ふきのとうの苦みを体内に取り入れることで、眠っていた体を目覚めさせるためなのだそうです。
春に顔をだすふきのとうやたらの芽など、山野に自生して食べられる山菜は、本来は栽培されず、特有の苦みや香りがあり、春の体に必要な植物なのです。
春の山菜には、アクの強いものがありますが、アクが強い山菜はアク取りを行ってください。
●アクが強い山菜…わらび・ぜんざい・ふきのとう・あざみ等

●アクが少ない山菜…こごみ(こごめ)・うど・たらの芽・せり・ふき等

あくが少ない山菜で簡単レシピをご紹介いたします!
★材料★
・こごみ(こごめ) 6本程

・ベーコン 2~3枚
・塩 適量
・塩コショウ 適量
・パーフェクトミネラルアイ 適量
☆作り方☆
(1)こごみを綺麗に洗い、お湯に塩とパーフェクトミネラルアイを入れ下湯でを行います。
※こごみはアクが少ない山菜ですが、軽くアクを取るために湯通しする程度に軽く茹でます。
(2)ベーコンは食べやすい大きさに切り、先にフライパンで炒めます。
※ベーコンには脂分が多いので、油は引かない方がよろしいでしょう。
(3)炒めたベーコンに一口サイズに切ったこごみを入れ塩コショウとパーフェクトミネラルアイを降り、サッと炒めたら完成です。
※ベーコンには塩気が多いので、塩コショウは少なめに振りかけてください。
苦みや香りを含んだ春の山菜を上手に取り入れ、冬の間に体内に溜まった老廃物や脂肪を排出し、上手に体内の熱を取り除くと春先の疲れやだるさを取り去り、そしてやがて訪れる暑い夏を、元気に乗り切る体を作りましょう!