本日は、「新たな土地に身体が対応するためには、3世代の時間が必要?!」というテーマでお届けさせていただきます。
日本の人口は、約1億2770万人で、国土は約37万8千km2となっており、日本の食料自給率は約40%と低く、不足している食品を輸入に頼っている状態です。
大国アメリカは、人口が日本の約2.4倍、国土に関しては約24倍と広いく、アメリカの食料自給率は約130%と自国での消費量以上の作物を生産しています。
食材に関しては、輸入大国日本では、国内で気候の変化など様々な問題があり、お野菜やお米の高騰が続いている中で、低価格の輸入米に関するこんなニュースがありました。
それは先日発表された、中国産のお米に関するニュースです。
本来であれば、約778%の関税をかけて輸入をする中国産のお米が、関税をかけられずに輸入が行われたのです。
なぜ、関税をかけられずに輸入されたかと言いますと、ミニマム・アクセスというシステムの為なのです。
関税は、国内産業の保護として行われているシステムですが、1986年~1988年において、国内消費量に締める輸入品の割合が3%未満の品目に関しては、関税がかからない状態で、ある一定の量を輸入しなければならいというのがミニマム・アクセスというシステムです。
その関税がかからない品目にお米があり、今までは専門料理店などで使用されておりましたが、初めて大手スーパーなどで一般人向けに5kg入り1229円と格安のお値段で現在販売をされております。
ミニマム・アクセス米は、政府米とも呼ばれます。この政府米の中で事故米として判定されたものがあり、それを転売してニュースになったということをご記憶の方も多いのではないでしょうか。
TPPに参加することになれば、この中国産のお米のように、数多くの国から多くの品物が関税をかけずに輸入されてきます。
また、最近、アメリカがアジアの食材(お魚や香辛料)などを輸入し、食中毒が増加しているそうです。
その原因は、世界各国の食材が様々な形で輸入され、口に運ぶ事によってあらゆる地域の病原体にさらされている可能性があると免疫学者のハンナ・グールド氏は指摘されています。
世界中に様々な食材が数多くありますが、その土地のものに体が慣れるのには約3世代の時間を要するといわれています。
本来、その土地で育った人間はその土地にあった食材、風土、気候などに適応した身体の作りになっています。
海外旅行に行かれた方より、「胃が疲れた…」や「水が合わなかった…」などのお声が多いのはその土地に適応していないからなのです。
今回の中国産のお米でも、品種が同じですが栽培の過程で行われることが違えば出来上がる品物も違ってくると思われます。
本当に私たちに適している、そして安心して口に出来る食材はその土地にある食材なのではないでしょうか?
食料自給率が低い日本において求められること、それは国内生産量を増やし、地産地消を行い、日本人に合った食材を食していくことではないでしょうか。