本日は「ミネラルを抜かれた食用油」と題してお送り致します。
採油直後の植物油には、0.1~2.5%の不純物が含まれています。これらは油の色を悪くしたり、加熱の際に泡立ったり、沈殿物が生じたりする原因になるので、徹底的に精製して不純物が取り除かれます。
油に含まれる無機物(ミネラル)は、油を製品化する上で不要な「不純物」であるということから、他の不純物と一緒に除去されてしまいます。
市販されているほとんどの食用油は、こうして造られた精製油なのです。
中でも、サラダ油として販売されているものは精製度が高く、低温下でも長時間結晶化しないので良質とされています。
なたね・紅花・大豆など、さまざまな原料からサラダ油が造られていますが、ミネラルはまったく期待できません。
この、すごく精製された食用油は、さまざまな加工食品に利用され、家庭でも使われていますが、こうした「精製油の使用の増加」は、必須微量ミネラルが摂れなくなるという栄養問題を引き起こします。
その為、「水煮食品の増加」「リン酸塩を使った加工食品の増加」「精製油の使用の増加」が、現代食品の三大欠陥であるといえるのです。
日頃から、ミネラルを意識した生活を心掛けていきたいものですね。