本日は「高齢者の亜鉛不足は深刻」と題してお送り致します。
子供や若者だけではなく成人・高齢者も微量元素の欠乏症があることがわかっています。高齢者の亜鉛欠乏症は、若者よりも深刻で、高齢者の味覚障害のピークは60~70歳代だそうです。
高齢者の亜鉛欠乏症の主な原因は、食事の摂取量が減ると同時に、亜鉛の吸収率が悪くなるからだといわれています。
一般市民対象の調査では、高齢になるほど血液中の亜鉛濃度は低下する傾向があり、成人の2割が欠乏状態と考えられています。
食欲不振、抑うつ傾向、味覚障害、床ずれなど、高齢者の末期にしばしばみられる症状のため、亜鉛欠乏症とは気づかずに放置されている可能性があります。
更年期障害の症状を訴えた女性では、70%が亜鉛欠乏症だったという報告があります。
抜け毛、意欲減退、むくみ、抑うつ傾向、不安、食欲低下、のどの渇き、発汗、不眠、寒気、などが亜鉛欠乏で起こっている可能性があります。
亜鉛は中枢神経では海馬に多く含まれます。
記憶や学習能力に関与するグルタミン作動性ニューロンの受容体と結合して記憶を保持する役目を担っているとも考えられているようです。
バランスのとれた植物性ミネラルでしっかりと補給して行きたいですね。