本日は「甘かった専門家と国の認識」と題してお送り致します。
国立健康・栄養研究所は、ホームページでカルシウムは「男女とも不足しています。」として、「通常の食品から、男性は平均546mg、女性は平均524mg」、この他に「補助食品・強化食品から、男性は平均5mg、女性は平均6mg」摂取しているとあります。
推定平均必要量は年代によって違いますが、8歳以上は500mg~650mgが基準値なので、「深刻な不足」とは書かれていません。
しかし、学生、サラリーマン、高齢者は、コンビ二食、レトルト食品、カップ麺、冷凍食品、持ち帰り弁当、宅配弁当を「通常の食品」として利用しています。
これらの食事は、摂取されたカルシウムも消耗されてしまうことが懸念されています。
そして、摂取していても、摂取したカルシウム自体が良質でなければ、吸収はされていない可能性も高いのです。
そういう事実から、実際にはカルシウムは、「深刻な不足」になっているのは事実なのです。
人体の1~2%を占める多量ミネラルで、基本のミネラルでもあるカルシウムですら、国と専門家の実態調査は不十分でした。
国が、実態とかけ離れた数値を示し、的確な対策をとらずにきたため、多くの国民が心身を害することになっているのです。
これからの時代は、国に頼るだけではなく、個人、個人が正しい知識を身に着けて、自己の管理に努めていかなければならない時代なのではないでしょうか。
バランスの摂れた食事はもちろん、バランスの摂れた植物性ミネラルもしっかりと補っていきましょう。