本日は「食文化の生い立ちから食育を考える」と題してお送り致します。
「人類の歴史は、人類がどのようにして食べてきたか」に置き換えることができます。
人類の歴史は、常に平和を求めているとされていますが、略奪と侵略される側が存在し、敗北と勝利の繰り返しがあり、戦争の悲惨な歴史があります。
その争いの根幹は、個人がそして種族、民族、国家が存続を賭けた食料やエネルギー源の確保にあります。
飢えを少しでも逃れる行為として、狩り、採取、漁獲が始まり、安定を求めて栽培、飼育、繁殖、養殖の歴史と共に加工技術、保存、貯蔵技術の進歩が生まれ、食品となる品種の拡大と品種の改良が進められ長期に安定して食べられる品目、品種の改良への追求が常に進められてきました。
人類の歴史は、安定した食生活を得るために、猟から遊牧、採取から栽培に、栽培から加工から保存、貯蔵、熟成、発酵の工夫が生まれ、その過程は、民族、種族、自然環境、地域によって異なります。
栽培民族と遊牧民族の間には適地を求めた略奪と侵略の歴史があり、栽培技術の進歩は栽培適地の拡大を求め、保存と貯蔵の技術進歩は生活基盤の安定を作り出しています。
また、18世紀から20世紀にかけて大規模機械化農業が、米国、旧ソ連、南米地域で拡大しましたが、その結果は多くの大地が荒廃し砂漠化、塩化し環境汚染されたままで放置されています。
人類に今何が必要であるかを教えることが食育の基本になるのではないでしょうか。
飽食の時代である「今」に感謝して、サンクスアイ活動でよりよい未来を共に育んで参りましょう。