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実り

カテゴリー:その他のスタッフ 共同研究農家 2011.09.15

 

実りの秋、サンクスアイ農場のお米も、まもなく収穫です。

今年のサンクスアイ農場は、今年より当社の農育アドバイザーを勤めて頂いております「網本様」の田んぼをお借りし、栽培をしております。

収穫前の今の様子が、網本様より届きましたので、ご報告させていただきます。

 

9月ですね!!

 
新学期が始まり、運動会や遠足・・・
秋の行事はたくさんあるのですが、稲作農家にしてみれば、なんといっても稲刈り!!

 
台風などで雨が降ってしまうと、乾かしておいた田んぼがぬかるみ、コンバインが、しばらく田んぼに入れなくなります。

お米は刈り時なのに・・・田んぼに入れない・・・と、一番いい状態での収穫を逃したりしかねないので、この時期は、空と天気予報をかならずチェック。まさに空と相談しながらの日々になります。

 
ここ最近のお天気で、サンクスアイ農場の稲もみるみる写真のように色づいてきました。

2011.9.15(1).jpg

 

一日朝から夕方までカラッと晴れたお天気の日だと、朝と夕方で、色が違います!
朝より、ほんのり黄色み帯びて、本当に一足ずつ実りに向かっているのを実感できます。

 
朝晩が涼しくなると、稲は涼しいうちに、種であるお米に栄養を貯めます。こうやって実ってゆくことを登熟(とうじゅく)と言います。
 

しっかり登熟するまで、刈らずに置いておきたい反面、刈り時を過ぎてしまうと、ばさばさの味気ない味になってしまう・・・この加減に毎年悩むところです。
 
 
一般的に刈り時とは・・・近所の農家さんに教えていただいたのですが、「お米が穂とつながっている、細い茎のような・・・穂芯(ほしん)と聞いたのですが、これが下から1/3ほど茶色くなると刈り時」なんだそう。

参考までに、サンクスアイ農場の写真ではなく、うちの田んぼのになりますが、穂のアップ写真を載せておきます。この写真だと、穂芯はまだ緑、刈り時も未だということになりますね。

2011.9.15(2).jpg

 

この穂芯、つまりは、栄養を茎から米粒に届ける通り道。
つまりは赤ちゃんのへその緒のようなもの。
それが茶色くなるということは、もう栄養を贈り尽くした、お役目ごめんということなんでしょうね。

まさに稲株という、お父さん、お母さんから(稲は、雄しべも雌しべも一緒にありますからね!)
種であるお米に栄養を送って、贈って、子どもが充分実ったら、お役目ごめんと枯れてゆく・・・
 
種が命を受け継いで、次の年、誰に言われなくても、また芽を出し、それを縄文や弥生の昔から継いできた、その光景を私達は目の前に見ているのです。

しかも、まったく同じように繰り返しているだけでもなく、例えば、昨年暑かったとしたら、その年の種はそれを教訓として、自分たちが芽を出す際は、栽培期間を短くし、暑さを乗り越えようと、例年より高い温度になるまで発芽しないよう、調整したり・・・進化さえもし続けているのです。

なんだか、人間みたいです。
 
毎年、刈り取り前には、本当に感慨深く、風にそよぐ黄金色の稲海原にたたずんでしまいます。
 
 
サンクスアイ農場の刈り取りは、このままお天気だと、もうまもなくです。
 
毎年の実り、でも、ずっと太古より継がれてきた実り。
 
もうしばらくお待ちくださいね。

 
網本朝香

 

神秘的でとても素敵ですね。

種が命を受け継ぎ、縄文、弥生時代から受け継がれて来た稲作……

ご先祖様に深く感謝して、毎日お米を頂きたいですね。

 

 

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

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