血糖値と聞いて、思い浮かべるものは、何でしょうか?
ほとんどの方が「糖尿病」と答えられたのではないでしょうか。
しかし、血糖値は糖尿病だけではなく、老化に関しても大きく関わっているのです。
人の体には、コラーゲンなどのたんぱく質がありますが、たんぱく質と糖分が結びつき、そこに熱が加わると糖化という現象が起きます。
ホットケーキは火を通す前には、白いですが、たんぱく質と糖分を含んだ生地に火を通すと、茶色くこんがり焼けますよね。
これが、糖化です。
実は、人の体でも同じことが起こっています。
人の体は、コラーゲンなどの多くのたんぱく質で支えられています。
そして、糖分も存在しています。
また、人には体温がありますよね。
つまり、糖化の材料が全て整っているのです。
最近の研究で、糖化を起こすと、皮膚や骨、血管など全身の様々な組織の老化に深く関わっている『AGE(Advanced Glycation End-products;終末糖化産物)』という物質が作られてしまうことが明らかになりました。
そして、その糖化は血糖値が上昇した際にさらに起こりやすくなってしまいます。
血糖値が上昇しやすいのは、食後です。
そのため、食事では急激に血糖値を上昇させない工夫が必要となります。
ポイントは、食物繊維とミネラルの補給です。
食物繊維を、食事の最初に摂取してあげると、糖分の吸収をゆるやかにしてくれるため、血糖値の急激な上昇が抑えられます。
また、亜鉛やクロムなどのミネラルも血糖値のコントロールには、とても大切です。
ぜひ、たっぷりの食物繊維とミネラルを食事に取り入れ、血糖値をコントロールし、老化を防止しましょう!