「クロム」は糖やコレステロールの代謝に欠かせない、重要なミネラルです。
「クロム」が体内に少ないと、糖尿病、心臓病、肥満などの危険性が高まります。
体内「クロム」が少ない人に、「糖尿病と心臓病を併せ持つ人」が多いことが分っています。
有力な糖尿病の医学誌Diabetes Care(2004,9号、アメリカ)によりますと糖尿病のある男性、特に糖尿病と心臓病を併せ持つ男性は明らかにからだの中のクロムのレベルが低いという。
ハーバード大学の調査によって、糖尿病者で心臓病のある人は健常者よりも46%、クロム成分が少なかったのです。
健常者の平均値が1.24ppmだったのに対して糖尿病者は1.02ppm、糖尿病と心臓病を併せ持つ人は0.90ppmでした。
また、体内にクロムが不足すると、肥満になる傾向にあることが研究で分かっています。
クロムは、糖質と脂肪の代謝に重要な役割を果たします。
脂肪が気になる方は、積極的に摂りたいミネラルです。
クロムを豊富に含む食品は、アーモンド、カツオ、アサリ、マッシュルーム、リンゴ、ブロッコリーなどです。
「クロム」が良いからといって、「クロム」ばかりを摂ってはいけません。
健康のためには、ミネラルをバランス良く摂取することが大切です。