カリウムの豊富な食事を摂ることにより、脳卒中リスクや心疾患リスクが低減するという研究結果が発表されました。
世界の多くの国では、カリウムの平均摂取量が推奨量に達しておらず、カリウム摂取量の増加により脳卒中をはじめとする心血管疾患を予防できる可能性があると、研究者のイタリア、ナポリ・フェデリコFederico II世大学教授のPasquale Strazzullo博士は述べています。
今回の研究では、計24万7,510人の男女を対象とした11件の研究から、カリウムおよび心血管疾患に関するデータを入手。
研究の結果、カリウムを多く摂取する人は脳卒中リスクが低く、その他の心血管疾患リスクも低い傾向にあることが判明。
「この予防効果は、一部は降圧作用によるものと思われるが、そのほかにもアテローム性動脈硬化症の進行を遅らせたり、動脈壁の肥厚を予防に関与していることが考えられる」とStrazzullo氏は述べています。
さらに最近では、高カリウム食によってナトリウムの過剰摂取による血管損傷を予防できることも明らかにされています。
カリウムが良いということで、カリウムばかりを多く摂取しても体内での活用はされづらいため、植物性ミネラルなど、バランスの整った食品から摂取されることをおススメいたします。
(引用:2011年3月4日 HealthDay News )