細菌が学習を助けてくれる可能性があるそうです。新しい研究で、土壌中に自然にみられる細菌の一種であるマイコバクテリウムバッカエにより学習能力が向上することが示されました。米セージ大学のDorothy Matthews氏によりますと、人は自然の中で過ごすとき、この細菌を口から摂取したり吸い込んだりしているとのこと。
これまでの研究では、この細菌を熱により死滅させてからマウスに注入すると、セロトニン値が上昇し、不安レベルが低下することが示されています。セロトニン値には学習能力との関連があることから、Matthews氏および共同研究者であるSusan Jenks氏はマウスに生きた細菌を摂取させ、細菌を摂取していないマウスと比較して迷路の学習で優れた成績を得られるかどうかを検討しました。その結果、細菌を与えたマウスは「対照群の2倍の速さで迷路を通過することができ、不安行動は対照群よりも少なかった」とのこと。
この知見は、米サンディエゴで開催された米国微生物学会(ASM)総会で発表されました。
このニュースを見て、こんなことを考えてしまいました。それは
「 庭や身の回りの土に『アースジョイ』を撒いたら、すごく良いかも! 」
ということです。土壌中の微生物が活性化されるアースジョイを使えば、良い微生物が活性化され、学習能力以外にも、私たち人間にとって良い影響があるかもしれませんよ。
(引用:2010年5月25日 HealthDay News)