ジャンクフードにも麻薬やタバコと同様に中毒性があるという研究結果が、アメリカ・フロリダの科学者グループにより発表されました。
この研究によりますと、脂質と糖分が多いスナック菓子は、麻薬を吸引したときと同じように脳内の快楽中枢を刺激することが明らかになりました。
この研究を行った米スクリップス研究所の研究員らは、まず、ネズミにチーズケーキとベーコン、ソーセージを与えました。するとネズミはすぐに太り、中毒症状を起こしました。そして研究を続けるうちに、ネズミは食べるという行為を自分自身でコントロールできなってしまいました。
次に、ネズミが脂肪分の多い食べ物を食べたときに、脚に電気ショックを与えるという実験を行いました。普通のネズミの場合は、電気ショックを避けるためにジャンクフードを食べないようになるのですが、すでにジャンクフードを食べ続けていたネズミは電気ショックを受けながらでも脂肪分の多い食べ物を食べていました。
しかし、中毒になったネズミに、ジャンクフードではなく、健康的な食事を与えると、今度は食べることを拒んだそうです。これは、拒食症の症状です。
この研究に携わったポール・ケニー教授は、「ジャンクードが、心地よいと感じる感情や意欲に関わるドーパミンなどの脳内物質のバランスを変化させることも発見した」とのこと。
ジャンクフード中毒になり、食べると心地よいと感じるようになった、過食症の症状が出るため、食事量をセーブすることができず、どんどん食べてしまいます。
非常に恐ろしいことです。
このニュースを見たときに、2004年に公開された映画「スーパーサイズミー」を思い出しました。ファーストフードを食べ続けることが、いかに健康に悪いのか、という映画です。