地上生物が誕生した頃、土壌はミネラル、微生物などを豊富に含んだ肥沃なものでした。それらは、腐植物質(植物の葉や茎の部分が腐植してできた有機成分)が含まれた状態で、超高圧の作用を受けず、微生物が活発に働く地球の表面近くに堆積していました。
この地層は、古代植物堆積層と呼ばれています。
古代植物堆積層には、「ヒューミックシェール」「ヒューメット」などの種類があります。
これらの地層は、特徴いたしまして、植物性ミネラルが豊富に含まれているということがあるのですが、もう一つの特徴に「フルボ酸」を豊富に含んでいるということがあります。
「ヒューメット(上の写真)」に、この「フルボ酸」が豊富に含まれていることが分かっています。
フルボ酸は、多岐に渡り、優れた機能性を有することから、「このフルボ酸を人工的に培養することができれば製薬会社がいらなくなる時代がくる」とも言われているほどです。
【 フルボ酸の特徴! 吸収と排泄 】
微量ミネラルを包み込み、栄養素を運ぶ役割を果たす優れものが「フルボ酸」です。
土壌内では植物に、体内では細胞のすみずみにミネラル分を運んでくれます。また、フルボ酸は自然界の電解質でもあるため、ミネラルだけではなし得ない高い吸収性を示します。
さらに、近年の研究では、体内に蓄積した有害ミネラルを無毒化し、磁石のように吸引して体外に排出する働きも報告されています。
植物性ミネラルは、吸収率と安全性が高いことが特徴ですが、実は、この「フルボ酸」があってのことなのです。
【 フルボ酸のその他の特徴 】
・酸化還元作用
・代謝促進
・抗炎症効果
・酵素活性
・血行促進
・免疫機能向上
・無毒化
・美容
・抗インフルエンザ効果
・植物活性
【 現代人はフルボ酸が不足しています 】
土壌が肥沃だったころは、「フルボ酸」は食事から摂取することができました。
しかし、殺虫剤の散布、化学肥料の使用、浸食作用、ミネラル欠乏などにより、無菌化され、微生物活性の抑制された貧弱な土壌に変化してしまった今、そこで作られる農産物に含まれるフルボ酸はごく微量になってしまいました。