皆さん、よーくご覧ください!
心臓の形を表した「ハートの樹」です。
よく見てみると、小さな葉っぱが集まってハートの形を作っていることがお分かりになるでしょう。
実は、人間の心臓もこのように80億個の小さな筋肉細胞が密集して造られています。
心臓は、身体全体に血液を送るポンプの役目をしており、生命の原動力を担う大切な臓器であることは言うまでもありませんね。
そしてこの心臓が一日に送り出す血液の量は、なんと、ドラム缶40個分に相当し、たゆまなく働き続けてくれるかけがえのない機能臓器なのです。
私たち人間を始めとする哺乳類の心臓と、他の生命体の心臓とすべて同じ構造なのでしょうか?
答えは、NOです。
例えば爬虫類の心臓は、哺乳類のように細胞が密集した構造とは大きく異なり、スポンジのようにところどころに空洞ができており、スカスカの状態です。
そのため、体全体に血液を送る力が弱く、哺乳類に比べると持久力が弱いのも、この心臓の構造上によるものです。
今からさかのぼること700万年前、人類は二本足で立ち、脳が発達し、知性を磨く能力を進化させたというメリットを得ました。
しかしながら、デメリットも同時に発生していたのです。
それは、二本足で歩き出した時から心臓への負担がかかり、心臓病になるリスクを高めたことです。
二足歩行がなぜ、心臓に負担をかけることになってしまったのでしょう。
それは、血液が下半身に集中してしまうためです。
四つん這いの状態とは違い、血液を最も必要とする脳が心臓より高い位置に存在するため、下半身に集中している血液を重力に逆らって、スムースに脳へ送り込まなければならないからです。
その時に働くのが、交感神経です。
交感神経は、血管を細くし、心拍数を増やすことによって脳の隅々までに、血流を送り込もうとします。
この時、ポンプである心臓はフル回転をし、血圧はもちろん上昇・・・まさに、心臓に負荷がかかっている状態といえるでしょう。
さらに、私たちが普段食べている欧米の食スタイルが、負荷への拍車をかけることになります。
その根本原因が、肉の中に含まれる「N-グリコリルノイラミン酸(Gc)」という物質が血管の内壁を傷つけ、コレステロールがその傷口から血管の内壁に侵入し、血管を硬くする「動脈硬化」を引き起こすことが、最近の研究で明らかになっています。
この二つのメカニズムがあいまって、作られるのが「心臓病」なのです。
これは、先進国における世界一の死因の病気として、人類を脅かしています。
植物性ミネラルの活用など、心臓に優しい食生活を送るようにしましょう!