小中学生と高校生の暴力行為が平成21年度の文部科学省調査で約6万1千件に上り、過去最高となったことが14日、分かりました。小中学生の増加が顕著で、同省では「感情をコントロールできず、キレる子供が目立つ。暴力の低年齢化が進んでいる」と分析しています。
同日公表された「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果によりますと、全国の小中学校・高校などの児童・生徒が校内外で起こした暴力行為は6万913件で、前年度比2.1%増。うち中学生は4万3715件で2.2%増、小学生は7115件で9.7%増。高校生だけは2.9%減って、1万83件でした。
暴力の内容では、児童・生徒同士のケンカやいじめなど「生徒間暴力」が最も多く3万4277件。教師を殴ったり、胸ぐらをつかんだりする「対教師暴力」も8304件あり、いずれも増加傾向でした。
物を壊す「器物損壊」(1万6604件)をのぞくと、全体の26.4%が、被害者が病院で受けるほどの激しい暴力行為です。警察や児童相談所から補導などの措置を受けた児童・生徒も4998人に上りました。
文部科学省によりますと「コミュニケーションが不足し、いきなり暴力に走ったり、明らかに規範意識が欠如したりしているケースが顕著」ということです。
確かに、コミュニケーションが不足していることは原因かもしれません。コミュニケーション能力が低下しているということもあると思います。
ただ、もっと根本的な原因は、何かが身体に不足していて、何かが身体に蓄積しているということではないでしょうか。
食生活が乱れ、子供たちにとって、必要な栄養素は満たされていないのではないでしょうか。さらに、加工食品、ジャンクフードを多く摂取することで、身体に不必要な物質が蓄積されているのではないでしょうか。
( 引用 : 2010年9月14日 産経ニュース )