人間の身体は、約60兆個の細胞が集まって作られています。これらの細胞の成分は、水、タンパク質、脂質、炭水化物、ミネラルです。
さらにこれらを、物質を構成する最小単位である元素にまで分解していきますと、もっとも多く含まれるのが、酸素で約65%を占めています。次いで、炭素18%、水素10%、窒素3%の順です。これらは、タンパク質、脂質、炭水化物の主成分となります。
酸素、炭素、水素、窒素を合わせますと、合計が96%となります。つまり、人間の身体は、この4つの元素で、96%を占めているのです。そのためこの4つを主要元素といいます。
そして、これら4種類以外の残りの4%の元素がミネラルです。
主なミネラルは、カルシウム(Ca)、リン(P)、硫黄(S)、カリウム(K)、ナトリウム(Na)、塩素(Cl)、マグネシウム(Mg) などがあります。これら7つのミネラルを主要ミネラルといいます。
なかでも特に多いのが、骨のもとになっているカルシウムで1.5%、リンが1.0%です。そして、これら以外のミネラルを合わしても1.5%にしかなりません。
ただ、これらわずかな量のミネラルではありますが、健康を維持していくために、欠かせない物質です。ミネラルがなければ、人間は生きていくことができないのです。