こんにちは。
梅雨らしく蒸しますね。
皆さんいかがおすごしですか?
ニュースでは、九州や中国地方での連日の雨が報道されています。
皆さんのお住いの地域ではご無事でしょうか。
災害とまではならずとも、洗濯物も乾かずで、正直そろそろ晴れてほしい~と、うんざりすることもあるかも知れませんね。
梅雨は日本の国土の多くを低気圧がおおいますが、動物や、そして人間ももちろん生きものなので、眠くなったりなど影響を受けるとは言われていますね。
わが家の三女は、普段はぱちっと朝からハイテンション寝起きなのですが、
関東の梅雨入り宣言当日の朝、珍しくぐだぐだとして朝起きてきませんでした・・・。
さらに、わが家の愛猫は、自分のことをおそらく人間??くらいに思っているのですが、最近は梅雨だからか・・・寝てばかりの「寝子」を決め込んでいます。
低気圧=嵐や大雪にお産が進んで、産婆さんが間に合わない~・・・なんて昭和のドラマのワンシーンにありがちですが、動物だけでなく、人間ももちろん地球上に生かされている生きもの、地球の気候の状態に多少の影響を受けるのは致し方ないのかも知れませんね。
かくいう私も、長女は満月、次女は季節外れの台風でお産が進みました。
稲も動物も・・・私達人間も!生きものですね!
さて、サンクスアイさんの皆さんで植えて下さった田んぼは、順調に育っている・・・
・・・と言いたいところですが、一部ちょこちょこ草が見えますね(^_^;)
泥の表面からちょこちょこ見えている一本の細長い竹串のような草影は、ホタルイ。
「イ」という草の仲間で、成長すると株元直径10センチ??というような、見事な株に成長します。他にもコナギの小さい葉っぱがちらほら。
実は、手植えの田んぼは草が多少生えるのはしょうがない、とも言えます。
機械植えならば発芽しない深さに眠っている、地中深くの草の種も、手植えの際に足でかき回すことによって、表面に浮いてきて発芽できるようになるからです。
なのである程度草が生えるのは最初から覚悟の上。
そろそろスタッフが草取りに入ってくれる・・・ことでしょう??
植えて下さった方々はご心配かもしれませんが、ここで朗報です!
今日、欣一社長が、中の方・・・草が生えているところの1株を抜いて、生育調査をしてくれましたよ!
草が生えているところ・・・と思いましたが、意外や意外、
立派です!
今日は、別の田んぼで、慣行栽培(苗は有機質のみで育ち、田植え後は化成肥料育ち)の株も抜いて調査したのですが、
(別品種だったので正確な比較にはなりませんが)
サンクスアイランドのこの株の方が、生育が立派でしたよ!
分けつ(茎が増えること)を比べても、1本→5本で、全く同等に増えていましたし、
そして、注目すべきは根っこ!
比較すると、全ての要素で良かったですよ!
アップ写真です。
細かいひげ根のようなものも見えますか?
実は、ひ弱だからひげ根・・・ではなく、太い根っこと、ひげ根では役割が違います。
白く太い冠根(かんこん)、ひげ根のような細かい根っこは、栄養吸収のための根っこ。
両方が十分に、しかも相当長く、量も多く生えていましたし、
色も、冠根は真っ白で、ひげ根はオレンジが鮮やかで美しく、申し分なしでした!
(化成肥料育ちでは、ややどす黒く、彩度が落ちた色でした。)
草が生えてるのにね~~!
サンクスアイランドの苗の底力を感じましたよ。
さあ、ここから色んな生きもののウンチやら脱皮の皮、死骸やら、植物が枯れたもの・・・など、自然界の全てのものを栄養としていただいて、稲は健やかに育っていきます・・・
と言いたいのですが、
中の方、草が繁茂しているところは、自然任せではちょっとバランスが悪そう??
やはり、スタッフの草取り・・・
自然界の生きものの一種、人間の手・・・マンパワーも借りましょうかね。
あぜ際は草が抑えられているのでごく順調ですよ!
ちなみに、東の田んぼでは・・・
6月23日の写真ですが、
一面に浮き草が繁茂!
ここまでになると、浮き草が遮光カーテンの役目となって、泥の表面の草は枯れます。
草影がなく、ほぼ水面が見えてますね。
「このまま」でいけば、稲が大きく育つ頃には、抑草に成功、草はほぼないでしょう。
ただし、ここにも「人間界の都合」がのしかかります。
このブログを書いている6月30日頃、この地域では、慣行栽培田んぼが中干し(田んぼの水を切る作業)時期で、その慣行栽培に合わせて、用水の蛇口をひねっても水が出てこない、という事態なのです。
これほど浮き草が浮いて遮光されていたとしても、水が減ってしまえば、枯れそうだった小さな草の芽が日光をつかまえて、復活!となってもおかしくありません。
やはり地域全体で取り組むことが、とても大事だとよくわかります。
ちまたでは、無農薬、特に無除草剤は無理だ、と言われたりしますが、
情熱と智慧をもって・・・
稲に添うことを人間が努力すれば、無除草剤で草取りなしの稲作が可能です。
まずはとにかく成功事例を見てもらって、今までの常識を違う角度から見ると、違う現実が見えてくることを知ってもらって・・・
命に添った農業の世界がひろがることを願っています!
網本朝香
生育調査
カテゴリー:共同研究農家 2016.07.01