こんにちは。
ずいぶん長雨が続きましたね。
皆さんのお住まいの地域はご無事でしたでしょうか。
サンクスアイさんの愛感謝米が育つ春日部の田んぼは、
土地が高いので、大丈夫だろうとのことでした。
(あちこち道路が通行止めになっていて、まだ見に行けておらず、申し訳ありません。)
杉戸では、田んぼの落とし(田んぼの水を排水する小さな用水路)が決壊し、
田んぼとつながってしまったり、道が水没してしまっている所もありました。
この写真のアングルには、本来は田んぼと、
用水路が写っているはずなのですが、つながって一面海のようです。
全国的に農作物への影響も少なからずだとは思いますが、影響がより最小限ですみますように。
秋、刈取りが終わっていない稲が水に浸かると、下手をすると田んぼで穂のまま、
実ったお米が芽を出してしまう場合もあるようで、稲作農家は気を使います。
この台風時期を避けようと、早く植えて早く収穫したりする農家さんが多いようで、
従って杉戸では、年々栽培期間が早くなっているようです。
ですが、最近では、夏の早い段階から台風が発生したりと、予測不可の要素が多く、
栽培時期をずらすことは根本的な解決策ではなくなっているのが現状です。
そこで・・・になりますが、
欣一社長の稲作の先生、稲葉先生が提唱されている、
ポット・露地・成苗稲作での逸話・・・レジェンドを一つ。
(もちろん、欣一社長が、愛感謝米の春日部田んぼや、
杉戸の田んぼで実践させていただいている方法です。)
栃木の先生の田んぼで、以前台風が来た際、
隣の雑木林の大きな生きている樹が倒れても、稲が倒れなかったとか。
稲が、根っこを張って成長し、組織が丈夫で、茎も太く、
更に中干しなどで土の管理ができていると、倒れにくくなるとのことです。
倒伏を防ぐためだけに成苗稲作を提唱されているわけではなく、
稲の本来の力を発揮させる稲作を・・・とのご活動ですが、
本来の力を発揮していると、結果的に倒伏にも強くなるのでしょうね。
写真は、杉戸の自宅横の有機田んぼです。
写真手前に水面が見えて、穂のすぐ下の高さまで水がたまっている様子がわかります。
この手前のあたりは、用水が入る際に地面を削る影響で少し低く、水が溜まりやすいので、
中干しが不完全で、少し倒れてしまいましたが、奥は首まで水に浸かりながらもピンとしています。
2、3日で水が引けば、なんとか無事であると思います。
周りの不確定要素が増えるなら、自身が強く健康であるのが一番の道なのかも知れません。
いつの時代もそうですが、これは稲だけでなく、人間にも言えることかもしれませんね。
網本朝香
長雨でしたね。
カテゴリー:共同研究農家 2015.09.11