杉戸の田んぼに水が来ました!
水が勢いよく出る音・・・「じゅぼじゅぼ」に混じり、
土に染み込む「じゅわじゅわ」が微かに聞こえ、
音楽を奏でて田んぼに水が広がっていきます。
サンクスアイさんの愛感謝米が育つ、春日部の田んぼに水が入るのも間もなくですよ。
さて、この後、トラクターで代掻き(しろかき・泥を平らにならす作業)をしてしばらく置きます。
新人君が練習中。
一方種もみは・・・前回、種もみを塩水の浮力を使って選別している様子を紹介しました。
もう一度写真です。
塩水選(えんすいせん)という広く普及しているやり方だそうで、
塩水に入れて・・・
〇浮く種もみ
=軽く、未熟粒であったり、場合によっては稲の病気の因子を持っている種
→取り除く
〇沈む種もみ
=重く詰まっている成熟した粒、健康
→種もみに
なんだそうです。
薬剤を使う一般的な稲作だと、病気になる/ならない、草が生える/生えない関係なく、最初から農薬、除草剤を使う前提なので、種の選別はさほど気を使わなくても良いとのこと。
ですが、薬剤を使わない稲作では、病気になりにくく、草に飲まれない、健康で勢いのある苗を植える必要があり、
種もみの段階で厳しく選ぶ必要があるそうです。
(塩水を濃くすると厳しく選べます。)
ちなみに、種もみには向かなくても、食用には全く問題ないそうです。
それほど種は厳しく選ぶ必要があるという事なんでしょうね。
ところで、昨秋の出来が分かるのも塩水選です。
毎年、同じ濃度の塩水を用意し、種もみを入れるのですが、
ほとんどが浮いてしまう年もあれば、
かなりの量が沈む年もあります。
今年は後者。
栃木の先生から分けていただいた種も、別から仕入れた種も、うちで採取した種も・・・
収穫地、品種問わず、軒並み沈む量が多かったですよ。
つまり、詰まった重いお米が多かったということ。
もちろん、粒が詰まっていると味が良い傾向もあるので、昨年秋の実りが良かった・・・と言えそうです。
選んだ後は、温湯での消毒を経て、芽がでるまで冷水に浸します。
さて、今週の一枚!
雨がちだった4月の夕空に、見事な虹が架かりました!
空の端から端まで、このあたりの地域がすっぽり収まるかのような、大半円の光の橋でした!
今年は本当~に春先に降ったので、ちょっと和むひと時でしたよ。
網本朝香
水が来た!
カテゴリー:共同研究農家 2015.04.24