通るだけで、空気の移動にのって香りが辺りに広がります。
この沈丁花が咲き始めると苗床の準備。
春の田作業を告げる花です。
これは苗床を作り始めるタイミングの気温が、ちょうど開花に必要な気温と同じだからでしょう。
このように、農作業のタイミングは、カレンダーや参考書を見るより、生きものや植物を見ている方が正確だったりします。
それは稲も生きものも植物も、そして人間も、
同じようにその年の気温、日照量、雨量・・・の中で育つからです。
机上でお米は実りませんね。
急に春らしい陽気に心持ち焦りながら、さあ苗床の準備!

トラクターの後ろの土を混ぜる刃と、真新しい畦塗り機が交換され、装着されました!
畦で田んぼの一角を仕切り、苗床を作ります。

今年は世話をさせていただく作業委託の田んぼの量がずいぶん増えました。
したがって、苗の量も増え、かなりの苗床を作るとのこと。
沈丁花の「咲き始め」に間に合わず、すでに「五分咲き」の可憐な姿に、急ピッチで作業は続きます。
次回は、苗床を作る作業の途中を紹介させていただきます。
作業が進んでいることを願って!
網本朝香