BLOG

ブログ

蘖(ひこばえ)から

カテゴリー:共同研究農家 農業について 2014.11.07

11月ですね!

 

朝晩は息が白く見える日もあって、ずいぶん冷え込んできたなぁと感じますが、

日中は汗ばむ陽気だったりで、寒暖の差が激しい埼玉です。

 

皆さんはいかがおすごしですか?

 

秋も深まり、茜色に包まれた田んぼは一仕事終えて、休んでいるかのように見えます。

 

 

20141107.jpg

 

 

が、土の中・・・微生物の世界では、

ワラや根っこなどの残渣(ざんさ)を分解したりと、まだまだ活発に動いています。

 

という理由は蘖(ひこばえ)!

 

難しい字ですね。

 

本来は木の切り株から生える新しい枝の事だそう。

切り株を親、新しい枝を孫(彦、ひこ)と見立てているのだとか。

稲の切り株から、もう一度生える稲にも使う言葉だそうです。

 

さて、この蘖が生えているという事から、

土の中の根っこや、その周りの微生物は、まだまだ活動をして動いているんだなぁと押し量れます。

 

寒さ到来が遅く、いつまでも暖かい年は、蘖はどんどん伸び、

田植え後かと見紛うほど青々として、穂までつける年もあります。

 

 

2014110702.jpg

 

 

写真は二年前、2012116日撮影。蘖伸びてますね!!

青々として、ぱっと見は初夏に見える程です。

中身はスカスカですが、短い穂まで出て、収穫できそうな勢いです。

 

対して下は今年2014116日の写真です。

 

 

2014110703.jpg

 

 

秋の田んぼだと一目でわかりますね。

 

 

蘖の様子から、今年は少なくとも一昨年よりは、寒さが若干早くにやってきたと言えるでしょうか。

 

 

これが、うちの田んぼだけの状況であれば、蘖を伸ばす体力も残っていない程、肥料分が足りなかったとも測れますが、

周りの田んぼも差ほど変わらず、どうやら気候の話のようです。

 

これから寒さが厳しくなると、葉や根っこも寒さに耐えられず、

また、微生物の活動も密やかになり、蘖はこれ以上伸びずに枯れていきます。

 

そうすると、本格的に寒さがやってきた・・・土の中まで冷えてきた、

田んぼも、農作業も、稲作人の気持ちも一休み一息、となります。

 

 

大袈裟ですが、季節をただ過ごすだけでなく、

少し注意して立ち止まってみると、自然が色んな事を現していることに気づかされます。

 

自然、地球の事に、より敏感な生きもの達の様子から、私達人間は知らされる事も多いはずです。

 

四季があり、美しい国土の国に生まれ育った、有り難い瞬間なのでしょうね!

 

 

これから紅葉の美しい晩秋、樹々の鮮やかな色合いに、春から夏、秋の日々が刻まれています。

忙しい中ですが、時には立ち止まって見たいものですね!

 

 

網本朝香

サンクスアイ株式会社
〒861-8035 熊本県熊本市東区御領6丁目1-6
TEL.096-285-3910 / FAX.096-285-3513

日本の農業を変えて、世界の食を正す。
サンクスアイは、植物性ミネラル・フルボ酸を通じ、土壌改良を行い、本物の食物が収穫できる愛産物農法の普及を行うことにより、日本の食の明るい未来を応援しています。

カテゴリー

月別記事一覧