梅雨空の七夕になりましたね。
今年はしっかりと降っていて、毎日蒸しますが、いかがお過ごしですか。
田植えも無事終わり、苗はすくすくと大きくなっています!

上の写真は、6月27日の、埼玉県杉戸、うちの事務所の東側の田んぼです。
一株を見ても・・・立派になってきました!
やはり6月27日の写真です。

10日ほどたち・・・七夕の日の写真です。

毎日見ていると、少しずつの変化なので分かりにくいのですが、緑率がぐんとアップしていますね!
植物が日々成長していることがわかります。
田植えをした時は、一株は3粒の種もみが発芽し、茎は1粒から1本、つまり一株あたり3本だったのですが、七夕になった今や、一株が15~20本ほどに茎が増えています。
つまり、一粒が5~6本の茎に増えているわけです。まだまだこれから増えますよ!
さて・・・今回の生きもの紹介!
東側の田んぼは・・・今年も野生の夏留鴨(カルガモ)の餌場になっています。

夏留鳥(カルガモ)です。
カルガモといえば、時々ニュースになる、皇居のお堀で子育てをする、あの茶色い鴨で、渡り鳥ではなく、夏も日本に留まるので夏留鴨(カルガモ)というそう。
毎年数にばらつきがあるものの、田植え後しばらくすると、どこからかともなくやってきて、草の若芽や昆虫などを食べ、2週間ほど滞在し、またどこかへ飛んでいくのです。
何年か前は、数家族の鴨が子育てをし、大人数(大鴨数?)で、田んぼ中の草を食べつくしたこともありました。
その年は、びっくりするほど草が生えなくて、鴨様ありがとう!!といった覚えがあります。
今年は、多いときは10羽ちょっと確認しましたが、うちの田んぼには、夜に来るルートにしているようで、主に夜、ぐえっぐえっという鳴き声が聞こえます。
大きなお尻をフリフリ・・・とにかくかわいい!!
実は、カルガモは、稲作農家ににとっては害鳥の類といわれています。
着水がへたくそ??で、2メートルほど苗をなぎ倒して着水するのです。
また、草の若芽が好きなので、慣行栽培の稚苗はカルガモの餌にもなりかねません。
ところが、成苗稲作になると、苗はもう大きく硬くなるまで育っているので、食べられることもありませんし、大きなお尻で着水しても、根っこがしっかり張っているので、苗がなぎたおされることもありません。
それどころか、稲作に困るコナギの若芽を餌にしているので、我々としては大助かりなのです。
彼らとしてみれば、自分たちのご飯を夢中で食べているだけなのですがね。

写真は、その数年前、たくさん田んぼにいた時の写真です。
暑い夏、畔にすっくりと立った親の鴨が一羽いて、どうしたのかと思えば、自分の影に雛を2羽入れ、涼ませていたこともありました。
常にカップルで行動し、田んぼに連れ立ってくるときも、飛び立つときも、大概2羽ずつで行動するのです。
雛を連れて、田んぼから田んぼを移動するときも、うしろを振り返り、雛がついてきているか何度も確認するのです。
なんだか、お互いを大事にする姿に、いつもほっこり和みます。
有機稲作の田んぼならではの、生きものと創る風景は、その命の営みも映しこまれていて、ああ、ただお米を育てているだけではないんだ!と嬉しくなります!
網本朝香