
見えますか・・・?
ぽちっとかわいい芽が出ています!
前回に浸水した、コシヒカリの種もみが発芽しました!
胚芽のところから、白くとんがって出ているのが芽です。
さて、杉戸(埼玉県)では春本番になりました!
樹や草の若芽がまぶしいほど鮮やかです!いかがおすごしですか?
田んぼの作業も立て込んできましたよ!

上の写真は・・・
苗箱の各穴に、発芽した種もみ、土、肥料を入れています。
一穴に2~3粒入っていて、この中で大きく育ちます。
近所で一緒に成苗稲作にチャレンジしている農家さんの親戚の方々が手伝いに来て下さっています。
昔から田作業は、近所親戚・・・と、総出だったそうですが、
私達・・・よそ者新参者の作業にも来てくださって、ありがたい限りです。
下の写真は、苗箱を苗床に並べる作業です。
並べて水を与えると、一連の種まき作業が(播種…はしゅ、といいます)終わりです。
最初の一週間程(芽が顔を出すまで)保温、保水にシートをかぶせますが、
シートを外してからは露地で、自然環境の中での育苗です。

苗床にはオカラ肥料が敷いてあり、並べ終わった後、畔で仕切った苗床に水を入れ、プール状態にすれば・・・
水やりをしなくても(苗箱の底にはスリットが入っているので)水や肥料の養分を必要なだけ吸収することができるそうです。
慣行栽培での、ハウスの中での苗の水やりは本当に大変。
暑い日には、一日3回は必要になります。蒸し風呂の中にいるようなもの・・・
近所のおばあちゃんが汗だくになっているのをたまに見かけます。
教わった、この「露地栽培+プールでの育苗」のやり方は、苗床を作ったり下準備は大変なのですが、苗が自然な形で、外気温の中で育つことができる事と、さらに水やりの作業がなく、楽である事も良い点です。
ハウスと違って・・・スズメとの攻防戦が繰り広げられますがね。
発芽したやわらかい種もみは、おいしいよう!
最初にかけるシートを外してからは、防鳥のために網をかけるのですが、上手に隙間から入って、種もみをつついて、食べ放題バイキング状態になっていることもたまにあります。
我が家の番猫が見張ってくれたりもしますが、基本猫は気まぐれ、スズメはかしこくすきを狙っています。
スズメに限らず、たくさんの障害?を乗り越え・・・約40日、葉が4枚半になるまで育てば、愛感謝米が育つ田んぼにデビュー、田植えです!
こんな小さい種が、土と水と風と太陽と・・・人と肥料と、虫や鳥や番猫と・・・に包まれながら、大きな稲株に育って、何粒もの実りに頭を垂れます!
人も苗も、たくさん包んでもらいながら、大きくなるんですね!
網本朝香