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「2葉令」と「4.5葉令」の決定的な違い

カテゴリー:共同研究農家 農業について 館 幸佑 2014.02.07


前々回前回に引き続き、1月11日に開催いたしましたセミナーでの愛産物農家の網本さんの講演の様子をお届けいたします。

本日のテーマは、『「2葉令」と「4.5葉令」の決定的な違い』です。


網本さんの講演は一般では聞くことのできない内容へと深く、ディテールにわたり、聞く人の心をとらえて離しませんでした。

 

「V字型慣行稲作という農法が日本の98%を占めています!」と網本さんのお話は続きます・・・・

 

古きよき時代は水田に苗をひとつひとつ、手で植えていました。

 

しかし現在では、機械植えのおかげで効率が上がり、労力も大幅に減らすことが可能となりました。

 

 

ところが、人間の繊細な手とは違い、機械の爪で苗をつまむには苗の身長が20センチ以上なければ水田に植えることができないというデメリットが生じたのです。

 

そこで、機械の構造に合わせて、短期間で苗の成長を可能にするため、考え出されたのが化学肥料の使用でした。

 

ここで使われる「窒素化合物」という化学肥料を稲の体内に投入することにより、2倍以上のスピードで光合成が促進され、20センチまでに伸びた「2葉令」という稚苗(ちびょう)を人為的に作るのです。

 

しかし、網本さんの農法は違います!

 

化学肥料は一切使用せず、苗の身長が20センチになり、「4.5葉令」の成苗(せいびょう)に成長するまで、自然に待ち続けるのです。

 

 

とここで、

 

『「2葉令」と「4.5葉令」の決定的な違いを教えてください!』

 

と会員の方より質問が飛び出しました。

 

網本さんの回答は・・・

 

「4.5葉令」まで育った苗は、父と母からもらったエネルギーを全て使いきり、いよいよ自らの力で、土からの栄養素を吸収しようとする爆発的な根の成長を遂げます。

するとそれに比べ「2葉令」は、人為的に育てられているために根の成長がおぼついていないという現状化にあるのです。

この根の成長の違いによって、180粒の籾(もみ)をつけても倒れない、大地に深々と頭を垂れる稲へと成長していくのです。

稲の生理を熟知し「自主性」を第一に考えることが、この農法の根幹であり究極なのです。

 

自然の摂理、稲の特性を知り尽くされた説得力のある回答ですね。

 

この時、場内に感嘆の声が上がり、網本さんの講演は興奮と感動のうちに幕を閉じるのでした。



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