網本さんの熱い思いは、会場にどんどんと広がっていきました!
田んぼの中に農薬や化学肥料をまく・・・
そんな当たり前の光景の中、水田をのぞいてみると、その中には「ヤゴ」「カエル」「タニシ」「ザリガニ」などの水中生物の死骸が横たわっています。
人間だけが食を確保出来ればいい・・・
大自然の生態系から見たとき、この「近視眼的なエゴ」は周りまわって人類は自分で自分の首を絞めることになるのです。
田んぼに撒かれた農薬や化学肥料はどこへ行くのか・・・
そうです!
土に残留するもの、川に流れて、やがて、海へ。
そこに生息するすべての動物たちを汚染し、死に追いやるのです!
そして、目に見えない一番のゆゆしき問題は「微生物が死ぬ」ということ。
微生物が死ぬと、生態系の浄化とリセットが行われなくなるということです。
未来を本当に見渡せる人類が「万物の霊長類」なら、このままの環境汚染を続けていくことは、田んぼの中で見た「ヤゴ」の死骸こそ、自分たち人類の姿なのだというこを知らねばならないでしょう!!!
自然の中の「稲の生理」を熟知し、本来の田んぼの機能を知り尽くす!
「環境保全型農業」こそが人類と地球を救う農法であると思います。
農業者としての自覚。
生きるという本質を支える農場、すなわち、「母なる大地を守る人」であるべきだと思うのです。
地球環境を守り、日本の美しい風景を取り戻す。
実りの秋に、赤とんぼが飛び交う、あの夕焼けの空を・・・