当社の農育アドバイザー、埼玉県の網本朝香様より、サンクスアイ農場の現在の状況をご報告いただきましたので、ご紹介させていただきます。
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こんにちは!
杉戸ではいくぶん涼しい日が続いています。皆さんいかがお過ごしですか?
稲にとっても、このくらい涼しいとやりやすいと思いますが、それはそれで、日照不足にならないといいなぁ・・・と、欲張りになるこの頃です。

サンクスアイさんの田んぼ(サンクスアイ農場)は、自宅から車で15分ほど離れたところにある、大きな田んぼです。
この写真は、7月末に撮影したものですが、こんな風に育っています。
私達は、栃木の稲作の先生に教えをいただいている、「成苗稲作」というのを実施しています。
成苗??始めて聞く方ばかりでしょうね!
苗を4枚と半分、(つまり5枚目ですが・・・)が出るまで、露地で、大きくなるまでゆっくり育ててから、田んぼに田植えをする方法です。
通常の稲作では、2枚と半出たところで田植え、それだととても小さいので、ハウスで温度をかけて背丈だけ大きくして植えます。
もちろん、露地だと倍近くの時間がかかりますし、その間の水管理など、手間もかかるのですが、
露地、成苗の方が、自然に近い形、稲が丈夫なのです。
よく、三つ子の魂百まで・・・と言いますが、苗が丈夫で、のびのび育っていれば、田んぼで草にも負けにくいのです。
とはいえ、田んぼでも草を抑える、「抑草」という作業を大切にしていて、
その中でも、田植え後、深く水を張り続ける、「深水管理」を重要視しています。
具体的に言うと、水を深く張り続けることで、草の芽が発芽しても、酸素不足で、育たなかったり・・・をねらいます。
つまり、苗からと、田んぼから、二段構えで草に呑まれない稲作をめざしています。
この二段構えがうまくいくと、本当に伸びやかで、太茎で、大きな穂の、立派な稲株に育ちます。
ところが、
おや、今年はちょっと草が多めだぞ…。
というと、大丈夫?と言う声が聞こえてきそうですが、
農業において、
ひとつづつの失敗…草が生えた出来事も、「経験」という宝物です。
失敗をそのままにしないで、大事に捉え、研究しつくすと、私達の知恵となり、
その知恵から農作業することで、
田んぼがより良く豊かに、人と一緒に成長していけるのです。
大切なのは、めげない事!そこから原因を改善していくしぶとさ!すべてを受けとめる心!
・・・で、スタッフが報告してくれました。
今年は、その大きな田んぼは、深水管理が、難しいんだそうです。
あぜが、崩れてしまって、水が、だだもれだそう。
(あぜ土を固められてなかった分と、あとは・・・モグラ&ザリガニに苦戦しているようです。
あぜに見事に穴をあけてしまうので、水が溜まりません。ザリガニ釣りをして、巣穴からザリガニをひっぱりださない限りは、穴を閉じても閉じても、巣穴の中から又開けるのです。
いたちごっこならぬ、ザリガニごっこですね。ザリガニ釣り大会を開催するのがベストかと。ちなみに鶏の大好物だそうで、卵の量、質共に良くなるとか。要りますか?)
ザリガニ釣り大会はともかく、
この前、草取り大会を行いましたよ。
稲作は、自然相手。
気をもんでも仕方ないのです。
とにかく、人事を尽くす、ベストをして、待つ。その繰り返しです。
ここからの挽回を待ちましょう。
網本朝香
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素晴らしいですね。
稲作は自然との調和。
全てを受け入れ、「宝物」と受け取る想いが、お米に伝わっていくのでしょうね笙ォ
そんなお米が皆様のお手元に届くの、ワクワクしませんか?
楽しみですね。