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自然栽培に向けての生産者の向かい方

カテゴリー:共同研究農家 2011.03.31

自然栽培は自然の循環をもって生産物を育てるという方法である。
自然の循環にて管理しなくてならないので
その時点での現象が固定されているわけではなく
常に変動しているという状態での管理になり
多岐に及ぶ知識が必要となる。

慣行農業からの転換にて自然栽培を目指すには
生産者のその知識と経験がものを言う世界であると思う。
しかしながら、その自然の循環を理解するには
そうとうの時間が必要と思われ
簡単に向かって出来るというものではない。

あらゆる現象をつかみこんでしまうには
自然はあまりに複雑過ぎる。
それはどうやってつかみ込んで行けばいいのであろうか?

今、自分が向かう現象を観察し、その分析をし
そこに再現性があるかどうかを試し
その再現性を一つづつ確立していくしか方法は無い。
ひとりでこの作業をやっていたのでは膨大な自然の動きをつかむことなど到底できない。

そうなれば先人の経験からの知恵を引き継ぎ検証することで確認し
そこからの次の現象を観察研究するという作業が効率的である。

つまりは自然栽培に向かうには先人の知恵を伝えてもらい
さらなる現象を観察し確立していくという人の生きる時間を超えた
人のつながりの中での継続が必要である。

自然界に土が出来てきて4億年
その歴史を簡単に理解できるのであればだれでも自然栽培は出来る。
それが変わらないからこそ、歴史の中での知恵を勉強し先人の知恵を借りるのである。

慣行農業からの移行では、間違う事がある。
肥料農薬というある意味「魔法の方法」があるから。
それは植物の物理的な部分がかなり判ってきているから可能になっている。
それは自然の循環では起こりえないことが起きてしまうから
人はその魅力からなかなか離れることが出来ない。

循環にあっていない状態で育ちがよくないものがあるとすれば
それはちょっとだけの肥料を使ってやれば、見た目は健康な状態に見える状態にすることが出来る。
そこも感覚が解っていれば必要最低限での対応であればそれほどではないかもしれないが
よく間違ってしまうのが大量に使ってしまう事。
弱々しい状態を見ればつい多く使ってしまう事はなかったろうか?

本来は自然の循環から外れてしまったことが原因であるのに
その原因を見つけたとしても対応策を持てない。
それはその循環が理解できていないからであるが
それをやっていてはもはやその生産物は対価に変えることはできない。
ならばと肥料農薬を使うことにより回避できる。

そこが問題だ。

自然栽培に向かおうとしているのに
肥料農薬の魔法から抜け出せない。

目標は安全なものをと言いながら
実は肥料農薬の害からなかなか逃れられない。

生産者の一番の問題は
その心である。

自分の勉強不足を何かのせいにしてしまう。
言い訳ばかりを言う。
その自分の情けなさからのその現象を
育ちがよくないから良くなる方法をやったのだと自分勝手に解釈して
それはいいことだとごまかしてしまう。

自然栽培ではそれは通用しない。

失敗したものは失敗した責任を自分が取るのだ。

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