私は米の生産をし販売業者さんに卸します。
その流れを原則にしていますが、数人直接取引する方がいます。
年間分を取れ上がった時点で買って行かれます。
なぜそうなったかというと、他の米では食べられないからです。
そこには3人のお子さんがいらっしゃいます。
最初の子供さんがアレルギーを持って生まれてきたので
それからお母さんはどうしたらいいのかと考え
自然栽培物に切り替えていかれたそうです。
お米は専門店で買っておられたのですが
私の事を知ってからずっと私が生産する米に変わってしまいました。
自然栽培の知識も相当なもので、一生懸命に勉強されたんだと思います。
やはり自分の子供に影響することだと、自分自身食を変えるべきと思われたのです。
毎年その時期にしか話さないのですが、「凄くいいです」と言われます。
消費側の意見を聞けるので、私としても助かります。
昨年3人目のお子さんが生まれ、見させていただきました。
すごくきれいな肌の子供さんでした。
一番目の子供さんもずいぶんいい感じになっているように見受けられます。
やっぱり食なんだなあって思う瞬間ですね。
お母さんは言いました。
「お乳の出る具合がいいんですよ」
「以前は乳が張ってきても出にくい感じがあったのですけど
お米を変えてからの感じはその違和感が無くなりました。特に旭に変えてから」
実は最初はヒノヒカリを食べておられました。
一度こっちがいいかもと旭1号を進めたら1袋買って行かれました。
次の年からは旭1号が欲しいとなってしまいました。
そうかあ、品種による違いもあるのだなと思った瞬間です。
健康な人には判らないことも授乳中のお母さんには敏感に判ってしまうのですね。
どうしても必要な人がいます。
その人たちにとっては何よりもかけがえのないものになっていきます。
だからそういうものを生産していきたい。
今の巷の現状をみると
いずれ多くの方が問題を持つようになるのではないかと思います。
その時に対応できるように技術も進めていくのです。
私の使命はそこにあるのかもしれないですから。