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恐い話

カテゴリー:共同研究農家 2011.01.12

 

私の畑では毎週2回とか3回とかの出荷日があります。
卸先に合わせてとかこちらの都合とかを上手く調整してやっています。
段取りの問題もありますが、3人でかかって収穫し洗って送り出すのに半日かかります。

出荷するまでには当然そこまで育ってもらうように耕したり種まきしたり
露地でやっていくと天候とかに左右される成長、収穫を経ています。
それだけやって出荷日の売り上げは5000円~2万円いけばいいほうかな?
野菜では毎月の売り上げとしては10万ほどでしょう。
野菜は利益は無いですね。

だから慣行ではいかにたくさん出荷できるかになってくるわけで
その中身がどうあろうと考えている暇は無いのではないでしょうか?
見た目に綺麗なものをいかにたくさん出荷できるかどうかが
生活できるかどうかになってくるわけです。

農家では年間に何を生産するのかを考えています。
生活を成り立たせるためには、稼げるものが必要です。
その稼げるものを何に絞っていくかは、経営という話になってきます。

経営は数字が全て。
そこには大事なものが失われているかもしれません。
しかし、経営は数字と信用が必要です。
どこにその信用を持つのかはトップが決めるのです。

農家では主力は何?と聞かれます。
米であったり、野菜であったり、果樹であったり、さらには加工品かもしれません。
どこかで稼げるものを持たなければ生きていけないのです。

私は効率より安全安心の信用を持つ事が最重要であると考えています。
それを推し進めるには、その中での効率化が必要ですが
自然栽培では簡単ではないです。
今まで研究して効率化できる方策を作り出してきました。
しかし、それはまだまだ現実に形として出していくのは難しいのが現状です。

それを理解してもらっている流通では高値で買っていただくので
とても助かっています。

さて、慣行での現場を見てみると
先に話したように、稼がねばならないという事から
いかにたくさん出荷するかがカギになります。

私が畑に出ていると、どこからか何かが飛んできます。
嫁も娘も普段農薬とか触らないのでとても敏感です。
どこかで何かが撒かれている。
それが風に乗ってくるのです。

どこだろう?と見回してもわからないくらい。

そうなると私たちは避難させられるのです。
何を撒いているのかわからないが、何かの農薬です。
その現場を車の中から見かけると
ほとんどマスクをし、自分自身が吸い込まないようにとやっています。
そういうものを撒いていて、どうにも思わないのか?

いや、本当はそんなことしたくないはずです。

しかし、ただただ安く綺麗なものを求められるならば
生きるために仕方ないのかもしれません。

そう思っても
そのほんのわずか飛んでくるものを吸いこんだら気分が悪くなり
その場にはいられなくなり、仕事はそこで中断せざるを得ません。

今では飛散については法律で決められているのですが
それにかまっていては仕事が出来ないというのが本音でしょう。

そんなほんのちょっとの飛散で気分が悪くなるようなものを
直接振りかけられた生産物はどこに行くのでしょう?
いかに今の農薬は安全だと言っても、その現実は見逃せない事ではないでしょうか?

私はだんだん自分で作ったもの以外は食べれなくなってきています。
食べないわけではないのですが、恐いけどしかたないということも考えます。
はたしてこれは体を作るための食としてはいかがなものだろう?と思うのです。

みなさんはどうおもわれますか?

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