先日稲刈りセミナーで稲刈りした後の処理をしました。
藁(わら)を保存できるようにしたのです。
セミナーで稲刈りし、出てきた藁を地域の人の手を借りて
「わらとび」にし、乾燥させていました。
ある程度乾燥したところで
こうやって集めておきます。
昔の人の知恵は凄いですね。
これで雨が降っても中までは濡れないので
保存出来てしまうのです。
そしてそこには微生物が生活し
納豆菌もいるんですよね。
稲の間についた菌は
農薬とかを使わなければそのまま生活し
そして納豆を作り出すもとになるんです。
普通の店で売ってある納豆は
わざわざ培養した菌を入れて作ってあります。
いわば非自然的なものです。
しかもそれだけしか入れない
他の菌が入らない状態でしか作れないんです。
だから無菌室なんてものが必要なんですね。
自然栽培で出来た大豆を煮て
自然栽培の藁で包み込み
自然の中の菌で納豆が出来るのです。
他の菌がいてもそれを抑え込んで納豆が出来ます。
それには大豆の質も関係があります。
だから自然栽培の大豆なんです。
我が家では出来た納豆に塩のみを使います。
これで旨味成分が出来上がるのです。
化学的なものは一切使いませんよ。
それこそ最高のごちそうですよね。
有名な、今では世界で使われるようになった「味の素」はここから生まれた化学調味料です。
日本の発酵技術は凄いのですが
その文化が失われつつあります。
安土桃山の戦国時代に出来た納豆は
今その本来のものからかけ離れたものになってしまっているんです。
日本文化はどうなっていくのでしょうね?