私の田で出来る米は
どこで出来たかがはっきりわかります。
田にみんな名前が付いていて
いつのどこの田で出来てきたのかがわかるようになってます。
30k単位で袋詰めしているのですが
写真のように栽培方法、年度品種、生産場所、自然栽培歴
生産者がわかるようにしたシールを貼っています。
(ちょっと写真が古いですが・・・)
そこから、どんな状況であったかを調べる事が出来ます。
我が家では個人販売はやらないのでみんな卸さきに行きます。
卸先との契約は田ごとにやっていますので
どこでいつ買ったかによってどこの田で出来てきたかがわかります。
そこでなにをやってきたかはわかっていますので
何か問題があればすぐに追跡調査が出来るのです。
何年もやってますが、いまだ問題を指摘された事はありません。
何故こんなことを始めたかというと
実は近所のお年寄りの話からです。
米はたとえ隣であっても混ぜると旨味が減るんだそうです。
何故かまでは調べていませんが
打ち消す作用があるとか聞いたような・・・
よく考えれば、そうかもしれないですが
私自身は感度が低いのかよく判りませんでした。
昔、「農協」という告発本を読んだのですが
それにも書いてありましたね。
だからブレンド米なんていうのは問題外ですよね。
さすがに我が家での食べるものには多少混じるものもあります。
それは30k単位に出来なかったものや
藁屑が残ってしまったもので手作業で分類するものなどですね。
販売用は一切の混合をしない事にしています。
それで契約は田ごとというわけです。
そして、そうなればどういうことが起きていたかを
きっちり知っておく必要があると思ったからです。
今で言うトレーサビリティは以前からやっていたということですね。
本物を提供すると言うのに
お客さんが手に取ったものがどうであったかを知りたいとき
どうであったかを生産者が答えられないではだめでしょ?
それから我が家では通常の検査をしません。
え?って思われるかもしれませんが
無駄でしかない事をやる必要が無いと判断しているからです。
稲刈りの後、乾燥工程があって、そのあともみ殻を取り去る籾すりをします。
これも当然私がやります。
そして網を通して未熟米とかごみとかを除いて計量し袋詰めです。
普通の小さい農家では機械が無いので稲刈りをしたら農協に持ち込むか
機械を持っているところに持ち込んでやっています。
ここが問題です。
以前機械が無いころに頼んでいたのですが
多くの米が集まってくるので扱いがひどいいのです。
そして網にも問題があります。
店に並んでいる米は揃っていて綺麗だと思います。
未熟米なんてほとんど入ってないんですもの。
いや~~もったいないです。
綺麗な事はいいのですが、実は多少の未熟米が入っていた方が美味いのです。
これもお年寄りに教えてもらったので試してみたらその通りでした。
そこで機械に工夫し多少の未熟米が入るようなやり方にしました。
袋詰めにするのは玄米で。
出荷時期に取り出して精米ならばその時にします。
米だけにこだわっているのではなく
そこの行程にもさんざん考えた自分なりの生産方法を入れています。
11月1日に発売させていただくサンクスアイ農場のお米「愛感謝米(あいかんしゃまい)」は、このようなこだわりを持つ、元田氏と共同で栽培しております。
完全無肥料・無農薬の完全自然栽培米「愛感謝米」をぜひご賞味ください。
10月24日には、稲刈り時には、参加者の皆様と収穫したての「愛感謝米」を味わいたいと思います。
楽しみにしていてくださいね!