田は水を張ります。
稲は根の構造がそれに合うように出来ているのです。
自然栽培の米はそれを含めての循環から出来てきます。
肥料も農薬も使わないからいいのか?と言われると
足りない事があると言わざるを得ないのが水の事です。
水は簡単な分子構造ですが、水素と酸素の結びつきに特徴があって
それ自体に極性を持っています。
プラスとマイナスがあるということなんですが
この特徴が多くの現象を起こしているんです。
正負の静電気力により水分子は強く引き合います。
この為水は融点・沸点が大変高く、融解熱・蒸発熱も大きいのです。
また水分子自身の正負の電荷と陽イオン陰イオンの電荷が引き合うので、
水はイオンとなじみやすい(水和)という性質があります。
このため物質の貯蔵庫となり、物質移動の媒体となっています。
そして水自体がさまざまな化学反応の場を提供しているのです。
つまり田で水を入れるということは
さまざまな物質が流れ込んでいるということになります。
その水はどこからどうやってきているかを知ることは
稲の栽培には実は大きな問題であるのです。
40年も無肥料で、さらに自家採取で出来た米が食べられない・・・?
そういう事実が起きています。
その方は強いアレルギーであろうかと思いますが
おかしなものを食べ続けたからなのか、良く判りませんが
今後こうゆう反応を示す人が多くなってくる可能性は高いと思います。
それでは流れ込んでくる水をどうしたらいいのでしょう?
その中に何が含まれているかはなかなか調べようがないです。
そして雨
これもどうしようもないですよね。
私の田では川からの引用水も使いますが
湧水があります。
この水がいい具合に活躍してくれているのだと思います。
さらにその先には
土を綺麗にしていくとそこの水が綺麗になってくるということですね。
すると、土をどうしたら綺麗にできるのか?となります。
その問題にはすでに解決策があります。
米を食べるときには水を考えましょう。
塩素で汚れたものを使わざるを得ない時代ですから
せめて一度沸騰させて塩素を飛ばすくらいはやったがいいと思っています。
我が家での米は我が家で食べるときと
他で食べるときとでは美味さが違うそうです。
(多くの人がそういう感想を言っています)
それは湧水で炊いているかどうかという違いではないかと思うのですが・・