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米作り1

カテゴリー:共同研究農家 2010.05.25

 

自然栽培の元田です。
今回は米を作っていく行程の簡単な話その1です。

 

実は米を作るのは私の仕事ではありません。
米を作る仕事は稲がやってくれます。
その稲の育ちやすい環境を自然の循環から引き出してあげるのが私の仕事です。

 

その為にはどうすることが一番大事なのか?

 

簡単です。
自然の循環を壊さないように手をかけないようにすることです。

 

しかし手をかけないと放置と一緒になってしまいます。
そうなると生産と言う経済活動から外れてしまいます。
外れてしまうと仕事して成り立ちません。

経済活動に外れないように
それでいて自然の流れに逆らわないという
難しいところを突き詰めていくわけです。

今回はその田植え直前までの元田農園でのやり方の話ですね。

 

 

実は田の環境を考えるのには1年ごとには区切れないのです。
土の環境はずっと長い年月の積み重ねですから
その歴史を考えることから始まります。

 

それを頭において、今年はどうして行ったがいいのかを考えます。

日本には季節がありますから年ごとに区切りたがるのですけど
本当はそこからの始まりではいけないのです。
しかしながら、解りにくいので一応の区切りになるところから始めます。

 

その区切りは稲刈り直後です。
稲刈りで収穫したあと、その田はどういう状態であるか?
ここからが考える一応の区切りだと思います。

私は稲刈りのときに藁を切り落としていきます。
その藁はまた土に戻っていくので、どういう状態でいるのかを考えます。
そのあたりの事はいずれ話します。

状況としては切り落とした藁は春までそのままです。

 

 

そして春の天気がいいときに、湧き出てきた草を処理するまでは行程として変化がありません。
草刈りをすると藁もひっかきまわし、風化していきます。

しっかりと草も枯らし、藁も風化させてから土を起こします。
そこに先日お話ししました乾土効果を求めます。

 

 

土を乾かしている間に、今の時期に種の準備をします。
この種は自家採取によるものです。
種と土の関係を考えて、苗作りをします。
苗に使う土は基本的に自分の田の土です。

 

田の土には素晴らしい養分が含まれます。
そして抗菌作用もあります。

 

 

籾種はいろんな病気の元もありますが
おかしな病気にならないように一応消毒をします。
それが温湯消毒です。

 

それには田の土を水に溶かしこんだものに浸けるだけでもいいのですけど
土が出来上がったものでは有効だと思います。
私はそこに若干の不安があるのでお湯を使います。

 

 

そして苗土は田の土と山から採った赤土を使います。
本来は赤土は必要無いのですけど
田の土だけでは育ちすぎて田植え機に納まらなくなります。
手作業であれば必要無いですけど、そこに機械を使うがために
仕方がないとの妥協が入っています。
経済活動における効率の問題ですね。

 

 

そうやって種まきをし、苗床に並べて苗を作るのです。
その場合、根が土にしっかりと下りるようにします。
そうすることで自然の循環から生み出された養分を吸収出来るのですね。
葉が出てしっかりと光合成で養分を生み出せるようになるまでは
外部からの養分の吸収に頼らなくてはいけません。
それも自分でやれるように苗から頑張ってもらうのです。

 

 

肥料にも農薬にも頼らずとも、自然の循環を考えてやると
苗はしっかりと育ってくれるのです。

 

 

 

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