乾土効果(かんどこうか)
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土壌が乾燥したり凍結して脱水されると、その中に含まれている有機成分の腐植の性状が変化し、土壌微生物によって分解されやすくなる。
この乾燥した土壌をふたたび湿らせるか湛水(たんすい)(水を張った)状態にしておくと、乾燥を受けなかった場合に比べて盛んに微生物が働き腐植を分解する結果、アンモニア態窒素の生成量が著しく増加する。
この現象を乾土効果とよぶ。
この効果は、冬期に水田の土壌を耕起したりしてよく乾燥させると水稲の生育がよくなることにより、昔から経験的に知られていた現象で、乾土効果によるアンモニア態窒素の生成量は土壌の窒素供給力の指標として用いられている。
乾土効果の窒素の給源としては、微生物菌体や植物遺体などに由来するタンパク態窒素が考えられる。窒素肥料が不足していた時代には、地力窒素を活用する有効な手段であった。
乾土効果は、湿田では大きく、乾田では小さい。また寒冷地では大きく、暖地では小さい。
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いよいよ元田農園でも田の時期になってきました。
土を見てどうすべきか考えます。
乾土効果は木村秋則師匠から教えていただきました。
それを本当に効果的にするにはどうすべきか?
色々考えて今のやり方になっています。
肥料に頼らないで自然の循環をいかに取り入れて
生産物に育ってもらうかという題目では
こうゆうことを知っていないとなかなか難しいですね。
自然の循環だけでなく、植物の特性も知らなくてはいけません。
今の私はその特性にまでは踏み込んでいません。
それは一つづつ積み上げないといけないと思っているからです。
しかし基本は同じ所にあるというのはわかってきました。
これからその特性にも考えていくことになるのですが
簡単ではないなあ~と思っています。
日々勉強ですよね・・・・・