今年もいよいよ米作りが近くなってきました。
私の住む熊本菊池は盆地なので
夏は暑く冬は寒いという気候です。
京都によく似ていると言われていますが
寒暖の大きさが美味しいものを作りだしているのでしょうか?
江戸の時代から菊池米として知れていたとはどこかで聞いた話し。
私の米の作り方のルーツは
あの「奇跡のリンゴ」生産者 木村秋則師匠から受け継いだものです。
師匠は東北青森なので、九州熊本とは気候が全く違います。
基本を教えていただいて、その後の地域に合わせる工夫は自分でやってきました。
それも当時のセミナーで多くの人と並んで聞いた話から
自分の地域に合わせるにはどうすべきか?と悩んで作り上げました。
今では苗の作り方など多くの方から教えてほしいとの問い合わせも多くなってきました。
種まきから一切の肥料分も農薬も使わないのですから
土のことを考えていないと出来ないからです。
そのあたりは私のHPにて書いていますので見ていただければいいかと思います。
http://www.myues.com/moto/index.html
普通にどこでも見かける稲作ですが
植物と捉えると特殊な生産物なんですね。
土に水を張って育てるというのはあまりないのです。
その特殊性から、米は米だけを作るように土も仕上げなくてはいけません。
今の流行りの米から裏作に麦生産というのは土をおかしくする原因になります。
それはやはり微生物に起因するものだと思いますが
田と畑では土の性質が違います。
それをわかっていないと自然栽培ではどちらも上手くいかなくなるでしょう。
田では肥料も農薬も使いませんが
水を張ることで自然に養分の供給が起こっていると言えます。
水の中の循環がそれを助けているのです。
だから畑作と違って
田植えさえ出来ればそれなりに収穫が見込めます。
そういう意味合いでは稲作は、自然栽培では簡単だと言えますね。
しかし、放置状態では1~4俵/反くらいしかできません。
それにちょっとだけ手伝えば慣行に見劣りしないくらいの収穫が出来ます。
そしてとてもバランスがいいので美味しいものが出来てきます。
酸化もしにくく、たくさん食べられる米になってくれます。
もうすぐその季節
この時期になってくると、落ち着かなくなってきます。
日本人の基本の食材ですから
何やら気合が入ってくるのでしょうね。
田を扱うのはやはり農業をやっていると
一番の醍醐味に感じているのかもしれませんね。
絶対の安心と安全を提供すべく
今年もその季節の風を感じているのです。