太陽、水、土そして微生物
自然栽培だけでなく、生きるものに必要なのが水です。
水は水素と酸素で出来た分子なのですが、生物の基本になっています。
人間の体の8割近くが水で出来ていると聞いたことがあります。
その水ですがとても不思議な性質を持っています。
他の分子とちょっと違っている特殊性があるのです。
この性質が地球上の生物を繁栄させているということらしいです。
地球が水の星と言われる所以なのでしょう。
植物は太陽の光エネルギーと二酸化炭素と水の反応で
光合成を行っています。
いくら化学が進んだとは言え、人間の力で光合成は再現できません。
そこに起こる反応を調べていき、どうなっているのかを知るところまでは出来ています。
自然の中のシステムは到底人間の知識では再現できないほど凄いものなのです。
そのシステムをできるだけ利用させてもらって、自分たちの便利な生活に活かすことが精一杯の出来ることなんですね。
人が食べるものは植物が作っています。
食物連鎖の頂点に人間がいるだけで、連鎖がどこかで崩れ去ったときに人間の維持は出来なくなります。
その大基は太陽と土と水なんです。
人間は太陽を食べていると言っても過言ではないでしょう。
水は地球が出来上がった後、噴出した水蒸気による雲から一気に地上に豪雨として降り注ぎ
海洋として出来ました。
その当時は大気は二酸化炭素が大部分を占めていたのですけど、
海洋が出来たために二酸化炭素は吸収されていき大気の構成が変わっていきました。
そこに微生物が活躍し、全球凍結を経て酸素が地球に出来てきたのです。
それを作り上げたのが光合成菌であると言われています。
その昔から水と太陽の光と微生物の関係は切り離しができません。
地上に進出した生物が土を作るようになって
さらに植物が繁殖し、微生物から進化してきた動物になっていくのです。
地上に水が存在しなかったらこの進化はありえなかったのですね。
地球上の水はその分子構造から極性を持ち
いろんなものをくっつけて移動できます。
水の移動には太陽熱から水蒸気となり、雨になって降り、海洋の移動など
地球上の温度を調節する力があります。
地球の平均気温の15度を調節しているのは水の循環によるエアコン機能です。
この循環によって植物は繁栄し、今に至るのです。
人は太陽に感謝し、水に感謝し、土に感謝しなくてはいけないでしょう。
自然の中でこれらがうまく機能しているからこそ
人間は生きていられるのです。
その自然をうまく利用させてもらって出来るだけ人にいいものを生産するのが
自然栽培なんですね。
私はこのことをいつも頭において生産に向かい合っています。
これからの食は自然に感謝してバランスを考えていく必要があると思っています。