こんにちは。毎日蒸しますね。
各地で豪雨のニュースが流れるたびに胸が痛みます。
皆さんのお住いの地域がご無事であることを祈るばかりです。
この一極集中型の豪雨がまんべんなく降ってくれればいいのに・・・と切なくなるくらい、
杉戸町では梅雨からの降雨量が少なく、今から水不足の夏が懸念されています。
穏やかに収穫を迎えられることを願います。
これからしばらく暑さが続きますが、睡眠と水分塩分など適量にとって、暑い夏を楽しみましょうね!
さて、田んぼの近況報告です!
サンクスアイの会員の皆さまが、田植祭で手植えして下さった田んぼも、大きくなっていますよ!
イベント田んぼは毎年草管理が難しく、やはり草が生えました。
スタッフのおばちゃんが見かねて除草機をかけてくれました。
列から列の移動の際は、この重い除草機を持ち上げて移動するのです。
暑い中汗だくになって作業してくれてました!
東側の田んぼ、そして小さな裏の田んぼは、今年は草取りに入らなくても抑草できていて順調です。
このまま穏やかに収穫の秋を迎えられることを祈るばかりです。
さて、先月、6/25、埼玉県は杉戸町の網本欣一の有機田んぼにて、
林先生(生きもの担当)、関口先生(植物担当)をお招きして、生きもの&植物調査を開催しました!
ファーミングリテラシー協会の協賛、誠に感謝申し上げます!
そして、サンクスアイの会員さまもご参加下さってありがとうございました!
遅くなりましたが、当日の様子をご案内させていただきます!
このイベントは、もう何年も恒例の、私のイチオシ企画なので、
いつも以上に熱が入って暑苦しい文面になっているかもしれませんが・・・ご容赦ください!
そもそもエコの生きもの&植物調査とは、
生きもの先生の、林鷹央先生、植物先生の関口晋太郎先生、
このお二方の先生にお願いして、有機の田んぼのイノチ豊かな世界を案内していただこう、という、なんとも豪華なイベントなのです!
先生方が引率してくださりながら、参加者は、網本欣一田んぼを網やらケースやらを片手に進み、
「せんせーこんなのいた〜」
「灰色ゲンゴロウの幼虫ですねぇ」(林先生)
「お!これは!絶滅危惧種のシャジクモですね!」(関口先生)
と、きゃっきゃいいながら、生きもの植物を採取。
最終的にはバットに開け、
林先生がモニターに拡大して映して下さりながら、解説まで聴けるという!
関口先生がお手製の野草料理もご馳走して下さるという!
毎年、多分、開催者の私が一番楽しみにしているだろう、イチオシイベントなのです。
有機田んぼは、稲だけでなく、たくさんの生きもの植物のスミカであること。
日本の生物多様性の世界は、古来から田んぼが大きく担ってきたこと。
稲は、生きものや稲以外の植物たちと共に進化してきたこと。。。云々。(←止まらない)
何が言いたいかというと、
超要約ですが、お二人の先生方がとっても素敵で楽しいんです!
軽快なトークで、前述の云々の世界を案内して下さいます!
と言うわけで、6/25の実況中継、始まります!
イベントが始まるまでの時間、田んぼでわちゃわちゃしていた、そんな時。
いきなり田んぼに現れたのは、
特大の牛蛙(ウシガエル)。
デカい!!
林先生の、「前と後ろを挟む!!網とバケツ!!」の号令が響き、、、。
捕獲!
大人たちは、桶の中の牛蛙の一挙手一投足におののき、サンクスアイの中島女史は半歩後ろへ。
子ども達は、牛蛙がザリガニを食べる瞬間が見たくてザリガニ釣り。
自然は、生きものが生きものを食べることでつながっていることを肌で実感!!
・・・と言えるとカッコいいのですが、
結局興奮して警戒しまくった牛蛙は、ザリガニを食べるどころではなく、
「桶の中に、特大牛蛙とザリガニいっぱい」の画像が撮れた、だけだったのでした(笑)
特定外来生物なので、移動してはならないとのこと、元の場所に戻しましたよ。
牛蛙騒ぎから間髪入れずに、
シマヘビの赤ちゃんも泳いでいました。
今年は、最初から、苦手な人だと卒倒しそうなジャンルの生きものが次々と現れる・・・!
開始前から、見た目グロテスクな生きものたちのジャブを受けつつ、会も始まり、田んぼの畦を周りはじめると・・・
関口先生から届く「木耳(キクラゲ)生えてますよ~」の声!
きくらげ???
スーパーやら中華料理屋さんで、八宝菜によく入っているアレ?
きくらげって畦に生えるんだ!!いろんな突っ込みどころがあります。
正確に言うと、畦に生えた木の切り株に生えた木耳、ですね。
これを乾かすと、いわゆる黒い乾物の木耳になるんだそうな。
なんだか畦だけでも、かなりご馳走が用意できる気がしてきたぞ!??
そして全国的に絶滅が危惧される、藻類もたくさん生えていましたよ!
車軸藻(シャジクモ)
菊藻(キクモ)
特に南側の田んぼは車軸藻パラダイス!
これは本当に有機ならでは!
他にも割と早い段階で帰ってきた、銀杏浮き苔(イチョウウキゴケ)や、山椒藻(サンショウモ)も定着していましたよ。
色んな植物が帰ってきて嬉しいです!!
そして餌(虫)が多いからこそ生きられる、大型の蜘蛛、黄金蜘蛛(コガネグモ)の見事な虎カラーも!!
関西出身で、ソウル(魂)もまだ半分は関西人??(諸説あり)ですしね、ちょっと親近感です。
さあ、今度は田んぼの中で、先生方に引率していただきながら、ケースを片手に虫とり!
灰色ゲンゴロウの幼虫が、カゲロウの幼虫を食べる瞬間など、
ケースの中でも、既に生きものたちの生活が観察できます!
午後は、更に先生方につっこんだ考察をしていただきました!
捕まえてきた生きもの植物たちを
林先生が、モニターに拡大して映して下さいましたよ!
トンボの幼虫のヤゴの強そうなアゴ!
有機の田んぼにはよく見れる、ヒメイトアメンボは、除草剤、農薬に弱いので、有機を続けていることの指標昆虫とも言えるそう。
確かに、姫で糸の飴坊、名前からして、薬やら何やらに弱そうだ。
他にも、ちっこいのから大きいのまで・・・
私たちの田んぼでは、農薬・化学肥料・除草剤をまかなくなって2、3年目から徐々に動植物が帰ってくるようになってきました。
今年からは、網本欣一がお手伝いさせていただきながら、
三重の横井さん、奈良の吉村さん、長崎の辻川さん、佐賀の北川さん、
4人の研修生の方々が有機にチャレンジされています。
(佐賀の北川さんは元々有機なので、3人の方々が有機に転換ですね)
伸び伸びと育った稲が、よりたくさんの方の食卓にお目見えできることを目指して、
この猛暑の中、今日も皆さん田んぼに向きあってらっしゃいます!!
そして・・・
そのチャレンジの経緯、田んぼの変化の一つの指標になれば・・・と思い、
網本欣一田んぼのイベントでもずっとお世話になっている、文中に登場の関口晋太郎先生に、
各研修生の田んぼも植物調査していただきました!
先生に、同じ調査を毎年続けていただくことで、有機転換後、1年目の植生、2年目の植生・・・と、何かしらの変化が、あるのか、ないのか。
変化が目に見えるとしたら、研修生自身の励みに、そして応援して下さる皆さまへのご報告となるのでは!!と思っています!
どうなることか、乞うご期待!?
さあ、秋の収穫も、有機に転換したことでの田んぼの変化も、
楽しみにお待ちくださいね!!
BLOG
ブログ
カテゴリー
月別記事一覧
最近の記事
-
2022.12.21Beauty Salon HAUOLI
-
2022.09.30紅茶専門店&菓子工房パディントン
-
2022.09.16フロンテ・アラ・カーサ fronte_alla_casa