ヒヨドリの 「ツイーツイーー」 と長い鳴き声が、秋の穏やかな陽ざしに響き、樹々もだんだん色付いてきました。
みなさん、いかがおすごしですか?
田んぼは、ひと休憩中。
夏の間、細長いイネ科の草の葉っぱが、それは、それは、背高く茂った畦(あぜ)も、収穫が終わって刈払い機に短く散髪され、あたりの景色は広々とした空間をとり戻したかのようです。
刈りこんだ畦が、きれいな緑でおおわれていますね。
写真だけ見ると一瞬春のようです。
刈った後に伸びたイネ科の茅(ちがや)の細長い葉っぱの間に、春によく見られる丸っこい葉っぱ・・・クローバーに、地縛り、カラスのエンドウ、スズメのエンドウ、スギナ・・・スイバなんかも生えていました。
秋と春は気温が似ているので、多少似たような植生になるようです。
秋の気温が高い年には、春の半分近くの量の花が咲いたりしますが、今年は葉っぱが出ていてもあまり花は見かけず、見事に静まり返っています。
それだけ残暑がなく、気温が低いということでしょうか。
朝晩の冷え込みで、早朝は草をびっしり露が包みます。
不思議なもので、朝露はスギナにかたよって宿るようなのです。
あぜの写真の中央、白っぽく見える10センチ幅ほどの筋が、スギナの一群。
白っぽく見えるのは、スギナを覆う朝露がキラキラして白っぽく見えるのですが、周りのイネ科の草や、丸っこい葉っぱにはそれほどつかず、区別できるほど違いが出ています。
スギナは水分が多いのかな?冷たいから結露する?なぜ?
謎は秋と共に深まるばかり。
さて、こんなふうに畦が緑でいるのも一瞬で、秋の深まりと共に気温が下がり、草の多くは枯れて、茶色い冬景色に移っていきます。
そんな秋の緑のあぜを愛しむかのように、黄色い地縛りの花。
少しずつ寒く、空気が澄んでいく中で、まぶしく一輪咲いていました。
網本朝香
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