皆さん!!!
美味しい『お米』を召し上がっていますか?
古来より神聖かつ、命の源、力の源として考えられてきた、私たち日本人の主食である『米』は、不思議な力が宿る神秘的な作物であり、神事には欠かすことのできない特別な存在、神様へのお供え物として、大切に扱われてきました。
例えば現在、国民の祝日になっている「勤労感謝の日」である11月23日には、秋に収穫された穀物『初穂』を備えて神様を祭る「新嘗祭(にいなめさい)」として、今に引き継がれ、天皇が行う大切な祭儀となっています。
「稲(イネ)」の名前の由来は「命の根(イノチノネ)」だと言われています。
そうです!その神聖な命や力が「籠め(コメ)」られている「米(コメ)」を私たちは食しているのです。
それらは漢字にも表されており、元気の「気」という文字は元々「氣」と書き、「米」の字が使われていたのです。いかに『お米』を神聖なパワーフードとして、ありがたく戴いていたかが容易に想像できますね。
現代社会では、コンビニエンスストアやスーパーなどで手軽におにぎりが買えますが、戦後の食糧難の時代に白米飯を「銀シャリ」と呼んだように、ひと昔前まではお母さんの握るおにぎりこそが、唯一無二の力の源泉だったように思います。
そして今も昔も、祝い事や景気付けに欠かせない、餅や酒も『お米』からできています。
私がよく頂く「力うどん」も、『お米』で作られた餅によってスタミナが得られるという、お米の力がしっかりと表現されている日本らしいネーミングだと思います。
とにかく、お米作りにはたくさんの日数と手間がかかります。
「米」という字が「八十八」と書けるように、お米が食べられるようになるまでに88回の手間がかかるという意味があり、また「八十八」の神様が宿るとも言われています。
苦労をして育てられた神聖なる『新米』が間もなくお目見えするこの季節。
ごはん茶碗を両手で包み、一粒一粒の『お米』に感謝の気持ちを籠めて言いましょう。
「頂きます!!!」と・・・
感謝を籠めた一膳は、より一層美味しさを感じることでしょう!!!