こんにちは。
前回、「次回は収穫のお知らせが出来るかも・・・」なんて書きましたが、サンクスアイさんの愛感謝米が育つ、埼玉県春日部市の田んぼ周辺では、しばらく曇り空や雨がちなお天気が続き、思ったより熟すのがゆっくりで、稲刈りはまだ少し先のようです。

しかしよく雨が降る年ですね・・・。
事務所がある杉戸町の田んぼでも、重くなってきた穂が雨に濡れて、さらに頭を垂れています。
さて、「熟すのがゆっくり」と書きましたが、稲にも熟すってあるの?
あるんです。正確には登熟(とうじゅく)といいます。
実である稲穂が充分に実り、味ものったことを指します。
そういうと黄金色の田んぼ・・・なんて連想しますね。
ただ、成苗稲作では、葉や茎が最後まで丈夫で枯れず、実りの景色も、生きている色・・・黄金色より緑を帯びた色が特徴です。
考えてみれば、トマトでも茄子でも、葉や茎が青く瑞々しい状態でも実が熟れますしね。
最後まで葉が生きていることで、栄養や旨味が、刈られるぎりぎりまで穂に送られ続けるのだとか。
一般的な栽培では、穂が熟す云々カンヌン前に、葉や茎は枯れて黄色くなるので、もしかしたら、今まで熟した色だと思っていた黄金色は、あと少し栄養がほしかった色だと言い換えられるかもしれません。
その違いは、色味だけでなく、音にも反映されます。
稲刈りは、コンバインが稲の根元から刈り取っていくのですが、成苗稲作の田んぼでは、生木を刈るかの様にバリバリと音を立てていて、一般的な栽培とは一味(一音?)違います。
もちろん、葉が青く生きていても、トマトの実が赤くなるように、穂は黄金色に登熟していきます!

上は9月2日、下は9月9日、一週間でも穂の色が違いますね。
毎年何枚もの田んぼを見る欣一社長、それでも実りは待ち遠しい!!

これからは晴れの日が続くようで、そうなると日に日に黄色味を帯びていきます。
朝と夕で違うほどです。
さすがに次回は収穫のお知らせが届けられると思うのですが・・・。
今度こそ、待て次回!
網本朝香