サンクスアイの皆様、こんにちわ!
元サンクスアイスタッフの西川と申します。
以前は、倉谷という名前でお電話やセミナーでお話をさせて頂いておりましたが、色々なご縁があり今は国際サーキットがある三重に移住いたしました!
私の自己紹介はここまでとさせていただき、夏の祭典『コカ・コーラゼロ 鈴鹿8時間耐久ロードレース』(以下8耐)についてお話させて頂きます!!
8耐は、2人から3人のライダーが1台のバイクで交代しつつ8時間走り一番多く周回できたチームが優勝というレースです。
また、通常のレースと違い夜間走行があるので、公道を走るバイクの様にライト点灯の義務があります。

(伊丹選手)
8耐では、レースがある以外にも様々なイベントがあります。
エントラントのチームが練習するフリー走行が木曜と金曜の午前中にあり、金曜の午後に各ライダーの予選そして日曜に決勝が行われます。
この走行の合間にはピットウォークという、観戦されている皆さまがライダーやバイクと触れ合えたりゆるキャラが来たりしました!

ラ・ベレッツァ スピードにはくまモンが登場して大盛況でした!
くまモンは控室でライダー気分に浸っていましたよ!

今回、サンクスアイの名前が入った車両は、ラ・ベレッツァ スピード&くまモンというチームのパニガーレという海外のバイクです。
チーム名の通り車両には熊本のゆるキャラであるくまモンとサンクスアイのロゴが大きく入っています!

そして、ライダーは伊丹孝裕選手・高杉奈緒子選手・川原英美選手の3人です。

(伊丹選手・川原選手)
高杉選手は以前のブログでも少し紹介がありましたが、8耐エントラントの中でも数少ない女性ライダーで、海外のサーキットでも走られております。

この写真はフリー走行の高杉選手です!
バイクがとても大きく見えるぐらい華奢で小柄な女性なんです。
今年は冷夏といわれておりますが、ライダーはとても暑い中皮のツナギやブーツ、ヘルメットをつけ走ります。
コンクリートやアスファルトと同じ様にサーキットの路面もかなり暑くなり路面温度は60度を超えてしまう程でした。
その状況で男性に交じり走る高杉選手はとても凄いです!
サーキットを走るレースではスリックタイヤとレインタイヤというタイヤを使います。
スリックタイヤというのは、基本路面が乾いている状態で使うタイヤで、熱がタイヤに伝わりタイヤがガムテープの様に路面に貼りつきながら走るタイヤです。

その逆にレインタイヤというのは、溝が沢山入った路面が塗れている状態で使うタイヤで、水を掻きながら走るタイヤです。
今回のフリー走行ではあまりの路面温度の高さにタイヤがついていけず転倒するチームが多くありました。
ラ・ベレッツァ スピード&くまモンも木曜日のフリー走行にて高杉選手が乗っていたバイクと他のバイクが接触し転倒してしまいました。
転倒した場所はスピードをかなり出すコーナーで、コースの外側にあるスポンジバリアを超える程の激しいクラッシュでした。
高杉選手はそのまま病院へ搬送され入院となりました。
耐久レースではマシントラブルや転倒の修復としてスペアマシンを1台準備出来るのですが、メインマシンのエンジンの一部は交換してしまうと失格というルールがあります。
ですので、スペアマシンに乗換て再スタートできない厳しいレースなのです。
金曜日に予選があるので、メカニックさん方が修復作業を行い予選を伊丹選手・川原選手で走り切り無事予選通過となりました。
ですが、予選後のメンテナンス中に不具合を見つけメカニックさん方が決勝日のある日曜の朝まで修復を徹夜で行っていらっしゃいました。

バイクは走る事は出来る状況までなっていましたがその不具合は直らずこのまま走ると他のチームの方を危険に晒してしまうという判断から残念ながら決勝をリタイアしました。
ラ・ベレッツァ スピード&くまモンの監督である上野さんは涙を浮かべながら「皆様から沢山の応援をいただきメカニックも頑張って修復を行ったが、他のチームを危険に晒す事は出来ない。
今回はこのような結果になってしまったけれども、来年また参戦し笑顔でチェッカーを受けたい。
高杉選手も骨折があり現在入院をしているけれども、元気にしています。」とお話をしてくださいました。
今回の8耐決勝もスタート直前の豪雨でレースが8時間から6時間55分に短縮されたり、セーフティーカーが1時間以上入ったりと、とても激しいレースとなりました。

夏の祭典では今回も、そしてこれからも沢山のドラマ、感動、涙、笑顔があります。
皆様も仲間と時間を共有されて沢山の感動、笑顔を感じて頂けると嬉しいです!