田んぼに水が入って水鏡のように空を映し、杉戸では空が二倍!の季節になりました!
青空も、曇空も・・・夕焼けも二倍で、私の大好きな季節です。
皆さんはいかがお過ごしですか?

さてさて、愛感謝米の育苗ですが、写真は苗床の様子です。

左の2列は早く播種した別の品種ですが、中央から右はコシヒカリで、この中の一部が愛感謝米の苗になります。
青いネットは、防鳥のため・・・前回も書いた、主にスズメ除けです。
・・・スズメだけではなく、鳩に雉(きじ)も狙っています。
そして、雉を追い払うつもりの、愛猫マメ太の足跡も何気に迷惑で(笑)
つまりは諸々の生きもの除けです。
ネットの中は・・・

かわいい芽が土の中から出てきました!
2.5葉・・・二枚半、葉が出るまでは、種もみの栄養を使って育つそうで、さしずめ理科の教科書でみた、鮭の赤ちゃんが、お腹のイクラの養分で育っているような状態でしょうか。
稲は、非常に規則正しく成長をする植物だそうで、お天気が良ければ5日で一枚葉を出すのだそうです。
同時に、低温や高温などの非常事態にも、かなり幅広く順応する植物でもあるそうで、(低温だと、自身の保護のため、葉をなかなか出さなかったりします。)規則正しく、且つ、臨機応変に、順応しながら子だくさん(種=お米をたくさん実らせる)に育つ・・・という、
稲は人類が授かった、奇跡の植物ですね。
一方、田んぼには水を入れ、代掻き(しろかき)をしました。

慣行栽培では、一度の代掻きで田植えですが、教わった成苗稲作では、このまま置いて、稲作に困る草が発芽するまで待ち、もう一度代掻きをするので、代掻きの回数が多いことになります。
田んぼはシードバンク、種の銀行と言われるほど無数に雑草の種があるそうで、土の表面の草の種が発芽してから、もう一度代掻きをして芽のうちに泥に練り込めば、種の数が減って抑草効果が期待できるそうなのです。
除草剤を使わない知恵ですね!
水が入ると、土深くで眠っていたドジョウが動き出します!
(ドジョウは秋に田んぼの水が乾いても、湿り気のある土深くに潜り込み、保湿膜で体を包み、冬越し・・・というか、乾期越しができるそうなのです!すごい!自身を保湿するために、保湿成分・・・コラーゲンたっぷりな魚だそうですよ。)
さらにドジョウを狙った鷺(さぎ)達などが、一日中夢中でハンティングするようになります。
欣一社長が瞬間を撮りました!くちばしにくわえています・・・。

見ていると、相当数のドジョウやカエルを食べているようで、農薬、除草剤を使わない田んぼは、生きものパラダイスに戻ることがわかります。
地球上の生きものが、人間の効率生産に追いやられている現代。
少しでも、生きものにとって住みやすい環境が保てるような、そんな農業が広がることは、同じ生きもの、生きる者としての願いです。
余談ですが、このような田んぼのドジョウは、昨今の養殖輸入ドジョウより、本当に美味しいそうで・・・
(取引先のおばあちゃんが、ペットボトルでビクを作ってまで頼んでこられたそうで、
欣一社長が、バケツに泳いだまま届けた事があります。本当に美味しい、昔食べたドジョウの味だった!と感動して下さったとのこと。
どぜうと言えば、東京は浅草、行商しに行けるでしょうか・・・??)
家の裏の林には、きじのカップルに、どうやら狸も住んでいるようなので、リアル昔話もできそうですが、ドジョウ鍋、きじ鍋、狸汁・・・と、鍋つながり、おいしいつながりでもあります?!